くらし まっすぐ未来へ No.7

■「持続可能なまちづくりのためのインフラ整備」町長麻生孝之

▽11名の新規採用職員
令和7年度がスタートして1か月が経ちました。
4月から新たに11名の職員が入庁し、フレッシュな顔ぶれが役場庁舎内を明るく盛り上げております。新人職員の方々には、学生時代に学んだ事、また社会人として企業で経験してきた事を芝山町のために、存分に発揮していただき、若手職員の意見も聞きながら、一緒に仕事をしていきたいと考えております。成長と活躍を期待しています。
共に頑張りましょう。

▽持続可能なまちづくり
さて、私も就任以来4回目の年度予算編成で、成田国際空港の機能強化に伴うまちづくりを中心に、継続的な予算付けを行いました。簡易水道整備、住宅拠点整備など空港機能強化によるプラスの効果を最大限に発揮するため、引き続き進めて参ります。
しかし一方で、この施策が町民の皆さんに、しっかりと伝わっていないというご意見も伺っております。本町は、昔から肥沃な土地に恵まれ、ほぼ全域といっていいほど優良農地が広がっており、農業中心の町として土地利用がなされ、地下水を活用して地域が営まれてきました。
成田空港が開港して47年経ちますが、隣接の成田市や富里市に比べると、発展が遅れて人口も減少しております。現在に至るまで住宅整備や企業進出、商業施設など企業が投資を行いたいと問い合わせがあったものの基本的なインフラが整っておらず、投資の大きな妨げになっておりました。今でも役場に様々な問い合わせや相談がありますが、例を挙げれば、水道インフラが整っていないという事で選択肢から外れてしまったこともあります。
まずは時間がかかりますが、基本的なインフラ整備をしっかり行っていく事が、空港のプラスの効果を受け、持続可能なまちづくりへの基礎的な事業を進めてまいります。

▽空港整備を利活用
住宅拠点整備については、空港の騒音移転の方たちになるべく町内に残っていただきたい、また新たに町外から移住してもらうための居住地を目的に整備をしております。これらの施策に併せて、空港の周辺に企業誘致や投資の呼び込みを計画しております。雇用の拡大や更なる税収増を目指し、そこから得た利益を教育・子育て・福祉施策に充て、さらには谷間地域の環境整備や騒音対策などに活用していきたいと考えます。
中長期的な施策ではありますが、町内に波及させるための一歩だという事で、ご理解をいただきたいと思います。

▽着実に一歩ずつ前進を
簡易水道事業を始め、様々な事業が動いておりますが、関係機関との事務調整を進めております。まだ、目に見える形にはなっておりませんが、必ず形になりますので見守っていただきたいと思います。
他にも、公共交通・農業・道路・安心安全対策、また地域の諸課題の取り組みについても継続的に、このコラムの中で伝えていきますのでよろしくお願い致します。