- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都千代田区
- 広報紙名 : 広報千代田 令和7年(2025年)12月5日号No.1653

千代田区立日比谷図書文化館
令和7年度特別展
■THE SHOWA MUST GO ON
ー「昭和」という舞台を観に行こうー
12.6(土)→2.23(月)(祝)
ショービジネス界でよく使われる英語の慣用句「The show must go on」がタイトルのもとになっています。これは「どんな不測の事態や逆境があっても、始まったものは続けなければならない」という意味。昭和時代は戦争や敗戦、高度経済成長などさまざまなことがあり、どんな局面でも懸命に生きた人がいました。
本展では劇場を単なる娯楽施設というだけでなく、時代の様相を色濃く反映している場所と捉え、劇場を通じて区の昭和をたどります。
開室時間:
10時~19時(金曜~20時、日曜・祝日~17時)、
12月15日(月)、27日(土)~1月4日(日)、19日(月)、2月16日(月)休室
場所:日比谷図書文化館1階特別展示室
費用:一般500円、大学生・高校生300円
問合せ:日比谷図書文化館文化財事務室
【電話】03-3502-3348
その他…
(主催)千代田区、千代田区教育委員会、
(協力)千代田区立日比谷図書文化館
◆展示内容を一足早くご紹介!
◇Prologue 千代田の近代劇場
区には、丸の内・有楽町・日比谷を中心に大型の劇場が軒を連ねています。こうした「劇場のまち」の歴史は、明治時代に遡ります。国や民間の力を受けてさまざまな劇場が生まれ、“劇場のまち・千代田”の基礎が築かれます。
◇第1章 帝都復興と戦時下の演目
1926年12月25日、「昭和」の幕が開きました。帝都復興の中、さまざまな劇場が誕生していきました。しかし、時流は徐々に戦争に傾いていき、演目にも検閲や統制が及ぶようになりました。時代の波に劇場も翻弄されることになります。
◇第2章 戦後と自由化の舞台
占領下、GHQとの調整や人材・物資の不足などの課題を抱えながら、劇場も再開に向け歩んでいきました。敗戦の傷が癒えない中、懸命に今日を生きようとする思いは舞台から市中に発信され、自由な風潮とともに時代は復興へと歩みを進めます。
◇第3章 経済成長と国際化の花道
戦後復興はいつしか経済成長へと発展を遂げ、東京オリンピックの開催を契機としてまちの姿が変わっていきました。映画は黄金期を迎え、劇場街は映画看板で彩られます。また、洋画の公開や海外の一流の音楽や演劇の公演により、国際色豊かな時代模様を映し出します。
◇第4章 安定成長の時代と多様化の幕間
明治初期から待ち望まれていた国立劇場が約100年越しに完成しました。一方で、経済的なゆとりは娯楽の多様化をもたらし、さまざまな映画館の登場や新たな音楽の流行、劇場の形そのものにも変化が生まれます。
◇Epilogue 千代田区の劇場とこれから
昭和64年1月7日、62年14日続いた「昭和」という舞台の幕が下りました。激動と称される「昭和」を劇場からたどると、そこには時代の変化とともに移ろう劇場の姿がありました。劇場はこれからも、平成・令和という時代を映す鏡として続いていきます。
◆関連イベント
◇講演会1「東京宝塚劇場の昭和」(追加募集)
日時:12月13日(土)14時~15時30分
定員:60名(申込順)
講師:鈴木国男氏(共立女子大学教授)
費用:500円
申込み:Eメール(本紙14面記入例参照/講演会名または講座名も記入/1通につき応募は1名・1講座)で
◇講演会2「日比谷公会堂―歴史が演出された舞台空間―」
日時:1月24日(土)14時~15時30分
定員:60名(抽選/区内在住者優先)
講師:新藤浩伸氏(東京大学准教授)
費用:500円
申込み:1月8日(木)(必着)までに往復ハガキまたはEメール(本紙14面記入例参照/講演会名または講座名も記入/1通につき応募は1名・1講座)で
◇関連講座「音楽と学ぶ昭和時代」
日時:2月21日(土)14時~15時30分
定員:40名(抽選/区内在住者優先)
講師:展示担当学芸員
申込み:2月5日(木)(必着)までに往復ハガキまたはEメール(本紙14面記入例参照/講演会名または講座名も記入/1通につき応募は1名・1講座)で
◆担当学芸員によるギャラリートーク
日時:12月25日(木)18時~、1月7日(水)18時~、2月21日(土)16時~(各回30分程度)
場所:日比谷図書文化館1階特別展示室
費用:無料(別途観覧料は必要)
「学芸員たちの楽屋話~その日付に意味がある~」
12月25日は昭和最初の日、1月7日は昭和最後の日。この日付でやらねば意味はない!と意気込みましたが、より多くの方に参加してもらえるように2月21日にも開催します。
▽いずれも
場所:千代田区立日比谷図書文化館4階スタジオプラス
問合せ:日比谷図書文化館文化財事務室
【電話】03-3502-3348【メール】[email protected]
〒100-0012日比谷公園1-4
