文化 葛飾 北斎「仁和嘉狂言三月花すもう」(錦絵)

◆葛飾　北斎「仁和嘉狂言三月花すもう(にわかきょうげんさんがつはなずもう)」(錦絵)
◇すみだ北斎美術館(亀沢二丁目7番2号)で開催中の「北斎×プロデューサーズ　蔦屋重三郎から現代まで」後期の見所をご紹介します。

板元の初代蔦屋　重三郎(つたや　じゅうざぶろう)(蔦重)が刊行した「吉原俄(よしわらにわか)」を描いたシリーズの1図です。吉原俄とは吉原遊廓(よしわらゆうかく)内の九郎助稲荷(くろすけいなり)の祭礼で、芸者や幇間(ほうかん)が思い思いに扮装(ふんそう)し、狂言や所作事(しょさごと)を演じながら歩くパレードです。毎年、旧暦の8月1日から1か月間開催されました。吉原の年間行事の中でも、特に多くの人出が見込まれる重要な行事で、初代蔦重はその絵を北斎に依頼しました。現在14図が確認されていることからも、蔦重の北斎に対する期待がうかがえます。本作は企画展「北斎×プロデューサーズ　蔦屋重三郎から現代まで」の後期で展示しています。
日時：5月25日(日曜日)までの午前9時半から午後5時半まで
*入館は午後5時まで
入館料：
・一般…1,000円
・高校生・大学生・65歳以上の方…700円
・中学生・障害のある方…300円
・小学生以下…無料
*詳細は、すみだ北斎美術館HPを参照

問い合わせ：すみだ北斎美術館
【電話】03-6658-8936