くらし NEW YEAR’S CONVERSATION(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都目黒区
- 広報紙名 : めぐろ区報 令和8年1月1日号
日常が続くこのまちから生まれる上質なクリエイティブ
新春特集、今年は区内企業2社の社長をお招きしました。区内に本社を構える理由や両社の経営理念のほか、令和7年の振り返りや今年の抱負などを語っていただきました。
■目黒区長 青木英二
原町生まれ。目黒区議会議員、都議会議員を経て平成16年に目黒区長就任。
■株式会社スープストックトーキョー 取締役社長 工藤萌
企業理念は「世の中の体温をあげる」。スープを通じて、身体と心の体温を上げ、温かな社会をつくりたい
◇Profile
新卒で(株)資生堂に入社し、一貫してマーケティングに従事。第一子の出産を機に令和元年に(株)ユーグレナに転籍、事業本部長、執行役員を歴任。令和5年3月より(株)スープストックトーキョー顧問、同年8月に取締役、令和6年4月に取締役社長に就任し、ブランド戦略を軸に経営執行を推し進める。
◇ブランド・商品
Soup Stock Tokyoは、旬の素材から手間隙(てまひま)をかけて引き出してつくるおいしさにこだわった「食べるスープの専門店」。全国の店舗では、季節ごとに食べられるスープが変わり、約15種から好きなスープやカレーが選べる。オンラインショップでも、常時30種以上の冷凍スープやカレー、フリーズドライを提供している。
■株式会社デルフォニックス 代表取締役社長/デザインディレクター 佐藤達郎
デジタル時代だからこそ、手帳などで「内省の時間」を生み出すことが、創造的な思考につながる
◇Profile
ステーショナリーメーカー「DELFONICS」の代表取締役社長/デザインディレクター。学生時代は音楽に没頭するもアンティークやグラフィカルなデザイン小物に魅かれ現在の仕事に。文具・雑貨のセレクトショップ「DELFONICS」「Smith」を国内とパリのルーヴル地下にて展開。商品からショッププロデュースまでデザインディレクションに関わるほか、ビンテージアイテムの買い付けまでこなす。近年は外部のオフィスロビーや住宅などの空間デザインも手がける。
◇ブランド・商品
「文具は道具であると同時に文化の入り口でもある」という哲学のもと、使う人の感性や創造力に刺激や自由をもたらし、豊かにしてくれるような文具作りに取り組む。
■目黒から生まれる創造性
区長:あけましておめでとうございます。今年は区内の企業2社の社長をお招きし、令和7年を振り返りつつ、今年の抱負や未来の展望をお聞きしたいと思います。では、まずお二人の自己紹介と会社紹介からお願いいたします。
工藤:株式会社スープストックトーキョー取締役社長の工藤萌と申します。スープ専門店の「Soup Stock Tokyo」を全国に約70店舗展開しており、従業員は約2,000人です。区内では、中目黒と自由が丘に店舗を構えています。最近は物販にも力を入れ、冷凍のスープをオフィスやスーパー、病院などに卸しています。創業して25年経ちますが、平成18年に中目黒へ拠点を移してから、今年でちょうど20年になります。
当社の企業理念は「世の中の体温をあげる」というもので、スープで心の体温を上げたいと考えています。その実現に向け、「Soup for all!」という考え方を持って、食のバリアフリーにも力を入れています。
私自身は、大手化粧品メーカーでマーケティングに携わった後、ベンチャー企業の経営を経て約2年前に当社の社長に就任しました。
佐藤:株式会社デルフォニックス代表の佐藤達郎です。当社はオリジナルのステーショナリーや雑貨などの企画・販売を手がけるほか、「DELFONICS」や「Smith」などの直営店を運営しています。おかげさまで来期で40期を迎えます。創業したのはバブル期で、平成6年に当社初のセレクトショップを自由が丘に構えました。その後、区内の八雲にオフィスを構えています。
私は父の転勤が多く、各地を転々としましたが、20代半ばで都立大学駅のそばに住んだのが目黒区との縁でした。身近に緑も多く、沿線の遊歩道やお花見スポットなども充実していて、いいまちだなと思い、40年近く区内を拠点としてきました。
区長:都心のオフィス街でビジネスをするという選択肢もあったと思いますが、目黒区を選んでいただいた理由はどのあたりにありますか。
工藤:当社は代官山から中目黒に移転したのですが、社風がクリエイティブで自由な雰囲気です。そのため、オフィス街の会議室で何かを決めるより、日常生活に近い場所で事業を発展させていきたかったと聞いております。現在、目黒川沿いにありますが、自然を感じつつ、生活とのつながりを実感しています。特に食を扱っているので、お客さまとのそのような距離感が大切だと思います。
佐藤:私も都心に立派なオフィスを構えるというイメージは持っておりません。現在のオフィスも元々は倉庫だった建物をリノベーションしました。あえて東京の中心から少し距離を置くことで起きるズレによって、物事を俯瞰(ふかん)することができる面白さもあると思っています。
区長:目黒区にオフィスを構えることで、良い影響を受けたことなどはありますか。
佐藤:来社したかたから「海外に来たみたい」と言っていただける私たちのオフィスと、まちの雰囲気がマッチしていることですかね。東横線の中目黒駅から祐天寺駅、学芸大学駅、都立大学駅の界隈は、たくさんのクリエイターが住んでいるんですよ。当社としては、彼らに喜んでもらえるようなプロダクトをつくっていきたいと思っています。
工藤:クリエイティブな雰囲気というのは、私も分かります。ビジネスパートナーさんが全国からお見えになりますが、オフィスを見て「さすがですね」と言っていただけることが多いですね。それは目黒という場所だから実現できたと思います。
