- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都江戸川区
- 広報紙名 : 広報えどがわ 令和7年11月15日号
■第4回「高血圧症」
千葉大学医学部附属病院 糖尿病・代謝・内分泌内科
助教 熊谷仁(くまがいじん)
高血圧症は脳卒中や心臓病、腎臓病などの原因になります。これらの病気の発症を予防し、進行を抑制するためには、血圧が高くならないようにすることが重要です。家庭血圧※が135/85mmHg以上(診察室血圧では140/90)の場合は高血圧と診断され、目標血圧は125/75mmHg未満(診察室血圧では130/80)です。
血圧は測定法によって大きく数値が変わるため、正しい方法で測定するようにしましょう。高血圧症を改善する生活習慣には、減塩や運動、肥満の改善、節酒、禁煙などがあります。中でも減塩は重要で、多くの日本人は塩分を摂りすぎている状態にあります。適切な塩分摂取と、必要に応じての通院・内服治療を行い、良好な血圧を維持していきましょう。
※家庭血圧…自宅などで測定した血圧。
◆減塩のポイント
◇味付けを見直しましょう
・塩分の少ない調味料や加工食品を活用しましょう
・うま味や香りをトッピングすることで、塩分を減らしても満足感が得られます
◇汁物の量を減らしましょう
・汁物は具材を多くすることで、減塩効果があります
・ラーメンなどのスープは穴あきレンゲを使うなどして残すようにしましょう
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問合せ:健康推進課計画係
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