くらし 立ち直りを支える地域のチカラ

犯罪や非行の背景には、望まない孤独や社会的孤立など、社会におけるさまざまな生きづらさが存在していることが少なくありません。「安全に、安心して暮らしていきたい」という誰もが抱く願いは、この生きづらさに寄り添い、人と人とが支え合うコミュニティを通じて実現されます。犯罪や非行の防止と立ち直り支援は、国や地方自治体が一体となって推進していくとともに、民間団体・地域の多くの方々のご理解とご協力をいただきながら、社会全体で取り組むことが大切です。

・2人に1人が再犯者になっています
犯罪により刑事施設(刑務所・少年刑務所・拘置所)に収容された人や非行により少年院に入所した少年は、やがて社会に戻ってきます。多くの人は、事件への反省を踏まえて生活を立て直し、社会の健全な一員として暮らしていくこととなります。しかし、刑務所や少年院を出所した後、再び犯罪や非行をする人も少なくありません。全国での再犯者率は令和5年に47.0%で、刑法犯により検挙された者の約半数が再犯者であるという状況が続いています。そのため、新たな被害者を生まない安心・安全な社会を実現するためには、再犯や再非行を防止することが重要です。

・犯罪のない明るい社会の実現を目指しています
市では、令和3年12月に再犯防止推進計画を策定し、保護司会や更生保護女性会の皆さんをはじめ関係団体と連携しながら取り組みを推進してきました。
市民の皆さんが安心して暮らせる犯罪のない明るい社会の実現を目指しています。

■誰もが安心・安全に暮らせる社会を作りましょう!
●犯罪や非行をした方を支える人々の普段の活動
▽保護司の取り組み
保護司は、犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える民間のボランティアです。
犯罪や非行をした方の立ち直りを助ける活動や、地域の方と、釈放後の住居や就業先の調整や相談を行い、安心・安全な地域づくりを行う活動をしています。

▽更生保護女性会の取り組み
更生保護女性会は、犯罪や非行から立ち直ろうとする人たちを支えるとともに、非行を生まない地域づくりに向けて活動を行うボランティア団体です。地域の公民館、学校などに地域住民の参加を求めて、その地域の実情に即した非行問題などを話し合うミニ集会のほか、親子ふれあい行事や子育て支援の活動などに取り組んでいます。

▽多摩市の保護司
※詳細は、本紙またはPDF版をご覧ください。

●多摩市と関係団体で行う取り組み
▽図書館企画展示
今日からできる再犯防止!~明るい社会への第一歩~
日時:6月25日(水)~7月29日(火)
場所:関戸図書館展示コーナー

▽懸垂幕・横断幕の設置
日時:7月1日(火)~31日(木)
場所:
・懸垂幕…市役所外壁
・横断幕…聖蹟桜ヶ丘・永山・多摩センター駅

▽再犯防止講演会
日時:7月4日(金)午後2時~4時
場所:関戸公民館ヴィータホール
定員:50人(申し込み先着順)
内容:東京保護観察所立川支部支部長による再犯防止の取り組みなどの講演、多摩中央警察署職員による防犯教室、保護司による出前授業など
共催:日野・多摩・稲城地区保護司会多摩分区
ID:1017555
申し込み:6月30日(月)までに、公式ホームページのインターネット手続き・電話またはファクシミリで、福祉総務課へ

▽京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターギャラリー展示
昨年度の作文コンテスト受賞者の作文紹介などを予定しています。
日時:7月24日(木)~29日(火)
場所:京王聖蹟桜ヶ丘SC AB館5階 ブリッジギャラリー

▽令和7年度作文コンテスト作品募集
対象:小・中学生
テーマ:日常の家庭生活や学校生活の中で体験したことをもとに、犯罪・非行のない地域社会づくりや犯罪・非行をした人の立ち直りについて、考えたことや感じたこと
備考:令和7年度表彰式は、令和8年2月ごろ実施予定。詳細は、法務省【URL】https://www.moj.go.jp/hogo1/kouseihogoshinkou/hogo01_00027.htmℓ参照
申し込み:9月1日(月)までに、各学校へ

▽令和6年度の作文の一部を紹介します
・「自分がだれかの居場所になろう」「誰かの支えになろう」と考えて生活する人が増えていけば、この社会は明るくなっていくのかなと思う
・学校に保護司の方が来て色々な話をしてくれたが、とても大変な活動だと思ったことに加えて、自分にできることを考えた
・「私の助けを待っている人がいる」と責任を持つようになった
・困っている人や助けを求めている人に自分から手を差し伸べていきたい

■今できることを考えてみませんか?
“社会を明るくする運動”
~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ~
犯罪や非行の防止と犯罪や非行をした人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない安心で安全な明るい地域社会を築くための全国的な運動です。令和7年で75回目を迎えます。犯罪や非行のない安心で安全な社会を実現するため今何が求められているのか、そして、自分には何ができるのかを、皆さんで考えてみませんか。

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問い合わせ:福祉総務課
【電話】338-6889【FAX】338-6881