- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都大島町
- 広報紙名 : 広報おおしま 令和8年1月号
大島の自然や文化、身近な魅力に迫ります。
■ぜひ訪れたいっ!文化サイト 吉谷神社正月祭
新しい年の始まり、一年の豊作や幸福、健康を祈願する正月祭が全国各地で行われています(祝)ここ大島でも旧六ヵ村各地区を中心に行われている正月祭、その中の1つである「吉谷神社正月祭」は、天明9年(1789年)から記録が残る伝統的なお祭りで、東京都の無形民俗文化財に指定されています(写真1)。
吉谷神社正月祭は、火山をなだめて噴火災害から島民を守ることに加え、災害で亡くなった方へ哀悼の意をささげるお祭りです。元町地区を北組と南組に分け、祭ごとに各組が交代で年番として取り仕切り、神様へ神子舞や手踊り、鹿島踊りなどを奉納します。神子舞では、年番から選ばれた10歳前後の男児が神子となり、冠を被って化粧を施し、右手に鈴、左手には五色の幣束を持って踊ります。なぜ男の子が女の子の衣装を?と感じる方も多いと思いますが、これには理由があります。昔から三原山のご神体は女性と捉えられており、美しく着飾った女の子に対して、三原山が嫉妬しないよう男の子が選ばれているそうです。「噴火は神のなせる業」として、三原山を敬い、崇めてきた伊豆大島ならではの考え方と言えますね。次期噴火が迫る伊豆大島で、こうした正月祭が重んじられ、継承されていく意義を感じます(写真2)。
〔伊豆大島ジオパーク推進委員会事務局〕
※写真は本紙をご覧ください
