- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都大島町
- 広報紙名 : 広報おおしま 令和8年1月号
「サクユリの「生存戦略」(伊豆諸島の植物紹介)」
伊豆大島を含む伊豆諸島は、唯一無二の火山景観が「日本を代表する風景」として選ばれ、「富士箱根伊豆国立公園」の一部となっています。島独自の生態系や変種の多さなど、伊豆諸島は自然環境や生き物が面白い場所です。冬は多くの植物にとって、秋に実らせた種を広げる大切な季節です。
「サクユリ(伊豆諸島の固有変種)」もそのうちの一つ。夏に美しく香り高い花を咲かせることで、虫を呼んで受粉してもらい、秋まで種を育てます。蒴果(さくか)と呼ばれる果実は、3つの部屋に分かれており、それぞれ2列(計6列)平たい種がぎっしり詰まっています。
サクユリの種がなぜ平たいか?というとそれはもちろん、風の力を借りるためです。動物や鳥に食べられたり、くっついたりして散布される種もあれば、ハマカンゾウのように重力を使って地面に落ちたり、ススキやサクユリのように風で遠くまで飛んで行く種もあります。大島は風が強いので、より遠くまで飛んでいけるのかもしれませんね。
お花は見るだけでもきれいですが、なぜ咲くのか、咲いた後どうなるのかも合わせて想像すると、より自然の不思議さと触れられて、楽しめるのではないでしょうか。伊豆諸島のサクユリ、今後も力を合わせながら大切にしていきましょう。
問い合わせ:環境省伊豆諸島管理官事務所
【電話】2-7115【E-mail】[email protected]
