くらし 〔みんなのPLAZA(プラザ)〕国立公園コラム(13)

「知っていますか?外来種による、大島の自然への驚異(4)」
伊豆大島では、山頂カルデラ内(三原山周辺)が「国立公園」の「特別保護地区」に指定されており、この島独自の自然が大切に守られています。
それ以外のエリアも、ほとんどが富士箱根伊豆国立公園の一部となっています。
そんな大島でも、最近カラフルで見慣れないお花を見掛けることがありませんか?実はそれらの多くは、在来種に影響を及ぼす「外来種」です。
外来種図鑑4:「ナルトサワギク(特定外来生物)」
・東アフリカ原産、通年(一年中)開花
・特定外来生物(生態系等に被害を及ぼすまたは及ぼす恐れのある種)
・毒があり、草食動物が食べると中毒を起こす
・生態系への影響=競合(在来種と住処や食物を取り合う)
・大島で多い場所:メモリアル公園
この他に、同じく特定外来生物である「オオキンケイギク」や、その他の外来種である「ヒメヒオウギスイセン」、「ランタナ」、「セイタカアワダチソウ」なども、春から秋にかけて目立つようになります。
外来種は一度定着すると完全駆除は困難な場合がほとんどです。
みなさまには「入れない」・「捨てない」・「拡げない」ことにご協力いただければ幸いです。大島にしかない自然を、未来にも引き継げるよう、一緒に大切にしていきましょう!
また外来種であっても、防除する際は次のことに気をつけてください。
1.土地の所有者に確認をとる
2.植物の場合、抜き取った後の処理をする(植物片が散らばらないよう、ビニール袋に入れる等)

環境省伊豆諸島管理官事務所
【電話】2-7115【E-mail】[email protected]