- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県
- 広報紙名 : 県のたより 令和7年12月号
昭和は多くの犠牲を払った先の大戦を経験した一方で、奇跡的な戦後復興により世界有数の経済大国へと発展を遂げた、激動の時代でした。
戦後の本県では、京浜工業地帯などに集積した企業群が日本経済の発展をリードする一方、深刻化した公害問題を住民、事業者、行政が協働して乗り越えるなど、常に課題を克服するプロセスを通じて、県民の皆さんの生活の質の向上を図ってきました。
また、県西部・県央部の地域住民の皆さんの絶大なるご協力により、早々と、相模、城山、三保、宮ケ瀬の各ダムを整備したことにより、横浜、川崎などの大都市の発展を支えることができました。今も、“水のさと かながわ”と呼ばれるように、年間を通じて、県全域において、水不足に悩まされることはほとんどありません。私たちは先人たちの先見性、連携と協調を旨としたご努力により、今の魅力あふれる神奈川があることを忘れてはなりません。
「昭和100年」のこの機会に、昭和を振り返り、先人たちから未来を切り拓く力の大切さを学びながら、一人ひとりのいのちが輝く未来をつくってまいりましょう。
神奈川県知事 黒岩祐治
