- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県横須賀市
- 広報紙名 : 広報よこすか 令和7年11月号
■秋刀魚
「食欲の秋」「味覚の秋」の主役は、やはり、秋刀魚ではないだろうか。特に今年は、近年稀にみる豊漁という事で、昨年まで食卓に並んでいた、痩せていて食べるのが申し訳ないような秋刀魚と違い、大きくて立派なのが嬉しい。
子どもの頃、父親が腸(はらわた)まで美味しそうに食べるのを見て、「あんなに苦いものを、大人はなんで美味しそうに食べるんだろう?」と不思議でならなかったが、今の私は、頭と骨を残すだけで全て食べ尽くし、本当に美味しく感じるようになった。
人間の味覚・感覚は、年齢を重ねるごとに変わっていくものなんだな…と実感したが、文学や絵画、彫刻などの芸術作品にも同じように味わいや感覚が変わることがある。
秋刀魚を食べながら、若い頃は良さが全くわからなかったことが、今になって理解出来るものが何かないかと考えたが、思いつかないので、妻に何かないか聞いてみた。すると「ある!ある!」と二つ返事。何かと聞くと、太陽(日の光)だと言う。「若い頃は、眩しいだけだと思っていたけど、今はビショビショの洗濯物も乾かしてくれるし、庭の花も咲かせてくれるので、毎日有難さを感じている!」と言う。
はて…。なかなかこの心境に達するには、もう少しかかりそうだ…。
横須賀市長
上地 克明
