くらし [特集]見て!触れて!学ぼう!ふれあい動物園(1)
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- 自治体名 : 神奈川県平塚市
- 広報紙名 : 広報ひらつか 令和8年1月第3金曜日号
現在、約35種約760頭の動物を飼育している「ふれあい動物園」。子どもにとっては触れ合いによる学びもたくさんある場所です。愛らしい動物たちに癒やされながら、動物園でゆったりとした時間を過ごしませんか。
総合公園内(大原1-1)
「ウサギさんふわふわ!あったかいね」
12月上旬の午前10時過ぎ、ふれあい動物園は厚手の上着に身を包んだ親子でにぎわっていました。総合公園内にある同園には、休日だけでなく、平日でも市内外から多くの人が訪れています。
◆遊びながら学べる
同園は、子どもたちが動物と触れ合い、観察できる体験学習の場として、平成3年に開園しました。年間の来園者数は、「ポニー乗馬体験コーナー」が約2万人、餌をあげたり抱っこしたりできる「ふれあいコーナー」が約12万人。誰もが気軽に遊びに来られる、人気のレジャー施設です。
同園の飼育員、大越知美さんは「じかに触れないと分からないことも多いです。子どもたちには遊びながら、楽しく学んでもらいたいと思っています」と話します。「『ふわふわ』に見えるウサギやハムスターにも爪があります。『チクチク』を手のひらで感じ、動物さんにも爪がある、と知ることも一つの学びです」とほほ笑みます。
◆安心して触れ合える
「ふれあいコーナー」では来園者が安全に利用できるよう、飼育員がサポート。常時2人の飼育員が見守り、抱き方などを教えてくれます。
また人と触れ合ったことのない小動物は、4日間ほどかけて「慣らす」そう。「小動物は触れられるのに慣れていないと、逃げ回ってしまう場合もあります。抱っこしても落ち着いていられるように慣らします。その中で、かみ癖がある子も見つけています」と説明します。「あまりに落ち着いていて『なんでこんなにおとなしいの?』と驚く方も多いんです」とにこっと笑います。園内で繁殖をしているハムスターやハツカネズミは、温厚な性格の個体同士を交配しています。実際、多くの動物が穏やかで、来園者の手の上でうとうとと目を閉じるハムスターもいました。
◆動物たちの健康第一
人との触れ合いが多い同園の動物たち。9人の飼育員が、体調管理やストレスケアを念入りにしています。毎朝、開園前には必ず全員で、園全体を見て回ります。施設に異常はないか、動物たちの健康状態は問題ないかを複数の目でチェック。例えばポニーの疝痛(せんつう)(ウマの腹痛の総称)は、対処が遅れると命に関わることもあるので異変は見逃せません。「動物たちの体調管理が第一です。朝の見回りで問題があれば、触れ合いを休ませたり、獣医師を呼んだり、オンラインで対応策を聞いたりするなどの判断をします」。
また動物たちにかかるストレス軽減のため、来園者と触れ合う小動物やポニーは、休息を取れるようにローテーションを組んでいます。「ここ数年、夏の暑さが厳しいので、交代の回数を増やしたり、保冷剤を用意したり、対策が欠かせません」。昨年度からは暑さ指数を測る機器も導入。指数が31を超えたら触れ合いを中止にし、動物たちの健康を守っています。
◆地域からの支援
同園には地域の方から、規格外で商品にならない野菜・果物が飼料として届きます。「物価高騰の影響もあるので、本当に助けられています」と大越さんは語ります。また、市内の工務店などからは、各店で処分に困っているおがくずを、ポニーの床材としてもらっています。ポニーを担当する諸江さんは「お互いに良い関係が続いています。おウマさんたちはきれい好きなので、排せつ物の吸収性が良いおがくずをもらえてありがたいです」と話します。
◆のんびり過ごして
30年以上、来園者や地域との関係を築いてきた同園。今では平塚に欠かせない場所の一つとなっています。動物に触れるのを躊躇(ちゅうちょ)していた子どもが初めて触れられたときに見せる、達成感に満ちた笑顔が好きだと言う大越さん。「見ているだけでも癒やされるし面白い。ぜひ見て・触れて、のんびりしていってください」。
問い合わせ:総合公園管理事務所
【電話】35-2233
