くらし [特集]海辺の公園ひらつかシーテラス(1)

◆海のそばに集える公園を
「ひらつかシーテラスは、海辺の魅力を満喫できる公園です」と話すのは、市みどり公園・水辺課の木原友生課長代理。シーテラスは海のすぐそばに立地しているので、潮風を感じながら過ごせます。駐車場が整備されていて、車でもアクセスしやすくなっています。大磯方面からも来やすいよう、入口となる袖ケ浜交差点に右折専用レーンも設けました。「ビーチサンダルや水着などの特別な服装でなくても、海を目の前にしてくつろげます。皆さんにとって、シーテラスの存在が海を好きになるきっかけになったらうれしいです」と期待を込めます。

◇バリアフリーへの配慮
「誰でも気軽に過ごしてもらえるよう、バリアフリーなどへの対応もしています」と話すのは、同課の藤満雅幸主査。「敷地内は全体的に起伏を少なく設計しました。各建物やスポットにはスロープを備え、車いすなどでも利用しやすくなっています」と説明します。見晴らしの良いエントランス棟の屋上にはエレベーターで上がれる他、建物内にはベビーシートやオストメイトに対応した、みんなのトイレも整備しています。

◇安心して楽しめる
災害対策なども考慮しています。高潮対策として、公園全体の地盤を県の防護水準(6・5メートル)を上回る8・0メートル以上に設計。津波発生時は、想定される津波の最大の高さ(9・6メートル)を上回る、12・8メートルを確保しているエントランス棟の屋上を、津波避難施設として活用します。藤満主査は「安全のため、台風などで天候が悪い日は運営を休止する場合もあります。その際はシーテラスのウェブなどで情報を発信するので、事前にご確認ください」と話します。

◇思い思いに過ごせる公園
ベンチで潮風を感じながら一休みするのもよし、スポーツフィールドなどで体を動かすのもよし……。シーテラスでの過ごし方は人それぞれ。「何といっても、気軽に海に来られるのがポイントです。平塚にこんなすてきな場所があったか、と思っていただけるとうれしいです」と木原課長代理。「訪れた際は、ゆっくりと楽しんでいってくださいね」とほほ笑みます。

◆ひらつかシーテラス
◇アクセス
・〒254-0814　龍城ケ丘19-1【電話】26-4851
・神奈中「袖ケ浜」・「八間通り入口」バス停から徒歩1分
・駐車場85台

第1は最初の30分、第2は最初の20分無料
・バイク・自転車置き場・シェアサイクルステーション

◇ロゴは愛称をモチーフに
SEA TERRACE(シーテラス)のイニシャル「S」をモチーフにデザインされています。海から昇る太陽が、キラキラと水面を照らし、ゆらゆらと広がっていくイメージを表現しています。
※画像は本紙をご覧ください。

◇「海辺のある暮らし」の創出
シーテラスのコンセプトです。砂浜と青々とした松が続く雰囲気を残しながら、海を感じられる場所になっています。海岸を見ながらの散策など、日常を彩り豊かにします。

◇キーワードは「照らす」
愛称は、市民の皆さんから募集した66件の案から決定しました。海の「テラス」をイメージした場所であり、市民の暮らしを「照らす」場所になってほしいという思いが込められています。

(1)シーサイドテラス
公園内で最も海に近づける場所です。昼間の景色の良さはもちろん、特に夕日に照らされた海岸は絶景で、「平塚砂丘の夕映え」として平塚八景に指定されています。テラスから砂浜に降りることもできます。

(2)エントランス棟
トイレやロッカーなどが備わる建物です。屋上は展望台になっていて、ベンチなどがある他、津波発生時は津波避難施設として活用します。

(3)マルシェ棟
営業時間：テナントによる地元の食材を生かした軽食やスイーツ、雑貨などを販売しています。テイクアウトして、潮風を感じながら飲食を楽しめます。

(4)BBQレストラン
営業時間：午前11時～午後10時(土・日・祝は9時45分まで)
海を見ながらバーベキューを楽しめます。座席は96席。屋内のため天候に左右されず、快適に過ごせます。BBQレストランの前にはイベントプレイスがあり、今後さまざまなイベントを開く予定です。利用料金など、詳しくはひらつかシーテラスのウェブをご覧ください。

(5)ビーチライフプロムナード
公園内を東西に結ぶ主要園路です。コンクリートブロックをかみ合わせて舗装していて、砂丘をイメージしたデザインになっています。海を眺めながら、ランニングや散歩をしませんか。

(6)芝生広場・スポーツフィールド
潮風を感じながら伸び伸びと過ごせる、広いエリアです。芝生広場では、レジャーシートを広げてピクニックなどができます。アスファルトで舗装されたスポーツフィールドは、端にベンチが備わっていて休憩にも使えます。