子育て 田んぼもぼくらの教室
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- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県厚木市
- 広報紙名 : 広報あつぎ 第1450号(2025年7月1日発行)
「足が抜けないよ」「ちゃんと深く植えるんだよ」。青空の下、一面に広がる下依知の水田に、子どもたちのにぎやかな声が響き渡ります。初めて入る田んぼの感触に興奮してはしゃぎ、顔や体を泥まみれにしながら「元気なお米が育つように」と苗を植えていきます。
依知南小学校では、食や農業の大切さを教えるため、地元の農家などと協力して28年前から田植えの体験授業を実施。約280人の子どもたちが植えた苗からは、250キロのもち米が収穫されます。当初から携わる農家の井上慎一さん(77・金田)は、「米ができる過程を楽しく学んでほしい。自分たちが頑張って作ったものをおいしく食べてもらえれば」と話します。
米は近年、品不足や価格高騰などで関心が高まっています。屋外での特別授業は、子どもたちの心に、農家をはじめとした食を支える人への感謝の気持ちを根付かせたことでしょう。