くらし 暴風雨に適切な備えを チェック風水害 被害を抑えるポイントは?
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- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県海老名市
- 広報紙名 : 広報えびな 令和7年6月1日号
風水害は、適切な備えで被害を軽減することができます。安全を確保するために、自身でできることをチェックしておきましょう。危険箇所の確認、避難先と避難のタイミング、情報取得の観点から、知っておくべきポイントを紹介します。
■令和6年台風第10号接近に伴う対応
昨年8月30日、台風第10号の接近に伴い、気象庁から土砂災害警戒情報が発表されました。市では警戒レベル4の避難指示を発令し、避難所を6カ所開設しました。市内では市道1号線で土砂崩れが発生し、道路が一時通行止めになりましたが、人的被害・建物被害はありませんでした。
通行止めにより、予定していた避難所へ向かうことが困難になることもあります。複数の避難先を想定し、経路が安全か確認しましょう。
■危険箇所をチェック
自宅周辺に危険箇所がないか調べましょう。
市防災ガイドブックと市公式アプリ「海老名市防災マップ」に、「相模川・目久尻川・鳩川・永池川の浸水想定区域」「土砂災害(特別)警戒区域」「内水浸水想定区域」のハザードマップを掲載しています。
■避難先をチェック
自宅周辺の危険箇所や家庭環境を踏まえ、避難所以外の避難先も調べましょう。
浸水想定区域内に住んでいる人は、上の階に避難する「垂直避難」ではなく、同区域外の安全な場所へ避難する「水平避難」が効果的です。同区域外で自宅が安全な場合は、「在宅避難」も一つの選択肢です。
▽全避難所でペットを受け入れます
災害時は、ペットと一緒に避難できます。動物アレルギーの人もいるため、避難所内の専用スペースで飼い主が管理します。避難所にペット用品の備蓄はありません。ケージや食事、トイレ用品などを持参してください。
浸水などで自宅での生活が困難になった場合は、発災してから24時間後を目安に北部公園体育館をペット避難所として開設し、一緒に生活できるようにします。
■避難のタイミングをチェック
市が発令する避難情報(下表)を基準に、避難のタイミングを考えましょう。
高齢者や子どもなど避難に時間がかかる人がいる家庭は、比較的安全な時間帯から動き始めてください。「警戒レベル3高齢者等避難」が目安です。隣近所で声を掛け合い、逃げ遅れないようにしましょう。
■情報取得手段をチェック
災害時は情報が入り乱れ、インターネット上では、不正確な情報が拡散される場合もあります。安全な避難のため、正確な情報を取得できる手段を確認しましょう。
▽防災行政無線
市内139カ所に設置しているスピーカーから情報を発信します。放送内容は電話【電話】046・235・1949で確認できます。通話料は自己負担です。
▽防災ラジオ
窓や雨戸を閉めた状態など音が遮断された環境でも、防災行政無線の放送内容を聞くことができます。詳細は、危機管理課へお問い合わせください。
▽市公式SNS・市防災ホームページ
災害発生時は、LINEやエックス、市防災ホームページで避難所の開設状況などをお知らせします。LINEは受信設定で「防災・防犯」を選択してください。
▽えびなメールサービス
登録者に防災行政無線の放送内容を配信します。
登録方法:
(1)【E-mail】[email protected]に空メールを送信
(2)返信メール記載のアドレスにアクセスし、登録
▽テレビ神奈川(tvk)データ放送
コミュニティFM(FMカオン84・2メガヘルツ)市の情報が放送されます。
■城山ダム緊急放流時は立体駐車場などを開放
城山ダムの緊急放流が予測され、相模川が氾濫するおそれがある場合に、立体駐車場などを「水害時緊急避難場所」として無料で開放する協定を市内企業と締結しています。合計駐車台数(下表)は約7,500台です。開放時は防災行政無線・市公式SNS・市防災ホームページなどで周知します。詳細は、市ホームページをご覧ください。
■早めの準備と避難を
危機管理課課長 林太郎
地球温暖化により、集中豪雨などのリスクが高まっていると感じています。風水害は事前に予測できる災害です。皆さまの家庭でも避難行動を確認するなど、事前に準備をして大切な命を守りましょう。
問合せ:危機管理課
【電話】046-235-4790