- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県座間市
- 広報紙名 : 広報ざま 2026年1月号
■できないから諦めるのではなく、どうやったらできるかを考えることが楽しい
社会福祉法人敬心会特別養護老人ホーム栗原ホーム管理栄養士係長 増田真希子(ますだまきこ)さん(栗原中央在勤)
枠にとらわれず、食の可能性を広げようと挑戦し、「どうやったらできるか」を考えながら、仕事に向き合っている。
東京都目黒区生まれ。全国各地へ転勤の多い家庭で育ち、幼少期はキャベツ畑でモンシロチョウを追いかける自然豊かな日々を過ごした。
中学時代の栄養学に詳しい家庭科の先生との出会いが、管理栄養士を志す決定的なきっかけとなった。
「食べることは学問で化学」と知った時の感動から、資格の取れる大学へ進学。
勤務する栗原ホームでは、給食の完全直営体制の中、管理栄養士として給食管理と栄養マネジメントの両方に携わっている。約200食の調理を担いながら、現場の声をきめ細かく反映できる環境にやりがいを感じている。
近年特に力を入れているのが、フードロス削減への挑戦。
パンの耳で作るタルト、みかんの皮を練り込んだ香り豊かな「みかんパン」など、驚くほど多彩なメニューが生まれ、廃棄量は4分の1以下に。
この取り組みが評価され「第22回かながわ高齢者福祉研究大会」で最優秀賞(県知事賞)を受賞。
その他にも、施設ではピザやハンバーガー、ブリの解体ショーなど“想像を超える食事”を次々と実現し、利用者からは「施設でこんなものが食べられるなんて」と驚きと喜びの声が上がる。
利用者の声や地域の農家とのつながりから新たな料理が生まれることも多く、「食を通して、その人が“生きている実感”を得られる場所でありたい」と語る。
できない理由より、できる方法を探す。増田さんの挑戦は、今日も栗原ホームの厨房から広がり続けている。
