くらし 消防団ー気持ちが地域を支える(1)

火災や災害の現場だけでなく、地域行事や防災訓練など、日々の暮らしのそばで“座間を守る人たち”がいます。それが消防団です。
地域を思い、仲間を信じ、支え合いながら活動する団員たち。
それぞれが仕事や家庭を持ちながらも、「誰かのために動く」ことを誇りにしています。
そこで今回は、若手・女性・ベテランの3人にお話を伺い、それぞれの立場から見える消防団の姿や、仲間や地域とのつながりを紹介します。
※「気」…令和8年座間市消防出初式(1月11日実施)で消防長がしたためました。

■SECTION1|若手団員|岩田多聞(いわたたもん)さん(29歳・団員歴2年)
「入団する前は、消防団に少し怖いイメージを持っていました」と話す岩田さん。
勤務先のスーパーの先輩から誘われたことが、入団のきっかけだったそう。人見知りな性格もあり、はじめは「どんな人がいるのか分からず不安だった」と話しますが、活動内容や地域との関わりを聞くうちに興味が湧き、入団を決意しました。
現在は月2回ほど活動に参加し、機材点検や訓練、地域行事の警備などを担当。「年齢や職種の違う人たちと一緒に活動できることが新鮮で、地元を大切に思う人ばかりだと感じています」
活動を通して、仲間と協力することの大切さや、相手を思いやる気持ちを学ぶことができ、日常生活にも生きているそうです。
「新しいことを始めてみたい、地域のために貢献したいと思ったら、ぜひ消防団に」

■SECTION2|女性団員|松本友美(まつもとともみ)さん(25歳・団員歴1年)
「消防団に入団したきっかけは、父の存在でした」
そう話す松本さんは、幼い頃から消防団員として地域で活動する父の姿を見て育ち、消防団は身近で親しみのある存在だったといいます。「知り合いも多く、安心して入団できました」と振り返ります。現在は3児の母として建設業界で働きながら活動に参加。男性団員が多い環境でも、困ったことがあればすぐに声を掛けてもらえるなど、日頃から支え合う雰囲気を感じているそうです。
印象に残っていることは、啓発イベントで小学生の女の子から「将来、消防団に入るのでよろしくお願いします」と声を掛けられたこと。地域の中で活動する姿が、子どもたちの目にもしっかりと届いていることが嬉しかったそうです。
まだ災害現場への出動経験はありませんが、訓練や研修を通して、いざという時に備えています。「女性団員も少しずつ増えています。興味があれば、安心して入団してほしいです」

■SECTION3|ベテラン団員|髙波貴志(たかなみたかし)さん 第三分団長(46歳・団員歴24年)
「仲間の存在が何より大きい」
消防団を長く続けてこられた理由について、髙波さんはこう話します。地域を思う仲間と活動を重ねるうちに、気づけば自然と続いていたといいます。
活動の中で特に印象に残っている出来事は、東日本大震災直後の活動。「緊張感の中で地域を巡回警戒したことは今でも忘れられません」また、平成26年に行われた「第24回全国消防操法大会」では、座間市として初めて出場し、神奈川県初の全国2位を獲得しました。日頃の訓練と団員同士の結束が形になった出来事です。
若手団員や女性団員について、「行動力や新しい発想、きめ細かな視点が、日々の活動を支えてくれている」と話します。地域の方から掛けられる「ありがとう」「お疲れさま」という一言も大きな励みです。「消防団だけで地域を守るのではありません。火の元確認や近所での声掛けなど、日頃の小さな心がけが地域防災につながります」と話しました。