くらし もったいないを、笑顔のチカラに(1)

安くなっていたからまとめて買ったけど、消費期限内に食べきれなかった
まだ使えるけど、キリがいいから捨ててしまおうかな……
一度はこんな経験がある方がほとんどではないでしょうか。まだ食べられるのに捨てられている食品のことを「食品ロス」といい、日本では、2023年度推計で年間約464万トンの食品ロスが発生しています。これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた国連WFPの食糧支援量(約370万トン)の約1.3倍です。そして、そのうち家庭から出る食品ロスは約50パーセントに当たる約233万トンに上ります。

■食品ロスが私たちの生活に与える影響
▽国民一人当たりの経済損失は、1年で…32,125円
毎日日本全体でおにぎり約1億個分のお金を失っている計算
ざまみず(130円※)に換算すると、247本分の損失に!
※座間市ふれあい会館1階「ほほえみショップ」での販売価格。

▽影響はこんなところにも!食品ロスによる温室効果ガス排出量の合計1,046万t-CO2※
食品ロスを8%減らすことができれば、エアコン設定温度を27℃から28℃に変更するのと同等のCO2削減効果が期待できます。
※令和4年度の推計結果を基に作成
出典:消費者庁ホームページ「令和4(2022)年度食品ロス量推計値の公表について」をもとに作成。
【URL】http://www.caa.go.jp/notice/entry/038363/

■出来ることから少しずつ。消費者としてできること
1.手前どり
すぐ食べるものは手前から買いましょう

2.使い切り
ムダなく料理に使いましょう

3.食べきり
残さないように食べましょう

▽やってみませんか?3010(さんまるいちまる)運動
「3010運動」とは、会食や宴会の時、開始後30分と終了10分前は料理を楽しむ時間とすることで、大量の食品ロスを削減する運動です。

美味しく、無駄なく食事を楽しみましょう!

■実践!使い切りレシピ/ブロッコリーのザーサイ
「もったいないクッキングサンクスレシピ集」(長野県松本市)野菜まるごとレシピ
考案者:長野県松本市と松本大学地域づくり工房「ゆめ」@いただきます!
出典:〔食品ロス削減レシピ〕もったいないを見直そう

▽材料(1人分)
ブロッコリーの茎:150g
塩:小さじ1/2
ラー油:小さじ1/3
ごま油:小さじ1
鶏ガラスープの素:小さじ1/4

▽作り方
(1)ブロッコリーの茎は端から薄く輪切りにする。
(2)耐熱皿に入れて、ラップをし、電子レンジで4分ほど加熱する。
(3)塩、ラー油、ごま油、鶏ガラスープの素を合わせて、調味料を作っておく。
(4)(2)が熱いうちに(3)を加えてよく混ぜ、器に盛り完成。
Point:熱いうちに、調味料を加えると良い

消費者庁では、料理レシピサービス「クックパッド」に「消費者庁のキッチン」を開設し、食材を無駄にしないレシピを掲載しています。