くらし 町屋の魅力を未来へつなぐ 連載第3回

町屋を活用した施設を運営し、歴史や町屋の魅力を受け継ぎ発信する皆さんの取り組みや思いを紹介します。

◆珈琲涼蔵(コーヒーすずくら)
珈琲涼蔵は、かつて卸問屋の一部として使われていた蔵を改装して生まれた喫茶店です。昭和初期、店主・高橋直樹さんの祖父が購入して以来、母屋は住居、蔵は物置として使われてきました。高橋さんは、祖父から受け継いだ蔵を15年前から喫茶店として活用しています。

蔵の2階はギャラリーとして使われることもあり、古町の歴史・文化を感じられる喫茶店として地域の人たちから親しまれています。

▽蔵の魅力
壁に塗られた漆喰(しっくい)には調湿効果があり、雨の日でも快適に過ごせます。また、柱や梁(はり)などの部材を隠さない真壁(しんかべ)づくりは、木のぬくもりを感じさせてくれます。「居心地がよくて落ち着く」とお客さんから評判です。

▽文化の発信拠点 古町
高橋さんは、「歴史的な町並みや古町芸妓など、独自の文化が残る古町は、新潟の文化を保全し発信する重要な場所だと考えます。私たちの店もまた、その魅力を伝え、地域とともに歩んでいけたら嬉しいです」と話してくれました。

所在地:秣川岸通2
営業時間:午前11時30分~午後6時
定休日:日曜日、月曜日
問い合わせ:【電話】090-7204-7286