健康 加茂養生訓 17

■加茂養生訓17(気をそこなう事なくし、養う事を多くす、これ養生の道なり)
ー生活習慣病の予防 その1-高血圧症の3ー
加茂病院 富所 隆

先日、護摩堂山の紫陽花を見てきました。山頂の紫陽花は素敵でしたが、好天に恵まれ、暑くて、暑くて、もう少しで救急搬送されるところでした。“簡単に登れる丘”と高を括っていた事に反省させられました。

ところで、よく「人生は山登りに似ている」と言われます。山登りには、急な坂道や険しい道、天候の変化など、様々な困難が伴います。人生にも、仕事での失敗や人間関係の悩みなど、困難な状況がしばしば訪れます。私たちは、毎日たくさんのストレスを感じています。職場のノルマ、昇進や降格、リストラなど、家庭でも育児、介護、夫婦関係、親子関係などその種は尽きません。経済的な悩みや健康に関する悩みも多いでしょう。楽しいはずの結婚や出産、引っ越しや進学などもストレスと感じる人もいます。

では、どうしたら良いのでしょうか。“ストレスに強くなろう!”と言っても簡単ではありません。人は、生来ストレスに強い人と弱い人がおり、また、その乗り越え方も、ひとそれぞれです。一人で抱え込まずに誰かに相談する・お風呂・十分な睡眠・適度な運動・音楽を聴くなどいろんな方法が提案されています。ですが、万人がこうすれば解決しますなんてものは、どうやら見当たりません。

そもそも、ストレスとは人類が誕生した時、周りにいる凶暴な肉食獣から身を守るために獲得してきた本能と考えられています。ストレス下では、戦いのための交感神経が優位となり、アドレナリンやコルチゾールというホルモンが分泌され、瞳孔が開き、心拍数が上がり、血圧が高くなります。人類は、そうしたことを繰り返して、その恐怖を乗り越え、それを学び、?栄してきました。ストレスは人を強くし、成長させてくれます。
ストレスとは何なのか、その原因は何なのか、自分は今までどうやって乗り越えてきたのか、これらを客観的に理解するのも有効です。後は、きっと時間が解決してくれます。

血圧の話と、随分それてしまいました。すみません。