- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県佐渡市
- 広報紙名 : 市報さど 令和8年2月号
◆佐渡高校 池 彩果(いけ あやか)議員
市内の小中学校では現在、異なる学校の児童生徒が交流する教育活動はありますか。私たちは、他校との交流機会を増やし、地域ごとの取り組みを他校と発表しあう場を設けることで、児童生徒が佐渡全体の魅力を再発見し、ふるさとに愛着を持つことができるのではないかと考えます。
少子化が進む今だからこそ、佐渡島内の様々な地域同士で学び合い、認識を共有し、つながりを持つことが佐渡の未来に向けて重要だと考えますが、いかがでしょうか。
◇答弁 教育委員会香遠教育長
佐渡の教育において、子どもたちが地域を越えて互いに学び合い、交流することは、郷土への理解を深めるうえで非常に重要であると考えています。他校との交流は、互いの学校生活や地域の特色を知る貴重な機会となり、自分たちの地域を客観的に見つめ直すきっかけにもなります。
市内の小中学校では、環境教育や郷土学習などを通じて交流機会を広げており、「緑の少年団交流集会」では、今年度から全ての中学校が参加し、体験活動を通じた生徒同士の交流が進んでいます。
また、南佐渡中学校と相川中学校では、観光ボランティアガイドを通じた相互交流も行われています。そのほか、ICTを活用したオンライン交流授業や、地域の方が指導するエンジョイ型の地域クラブ活動により、スポーツだけでなく、自然体験、伝統文化、ものづくり、芸術など多様な学びを提供し、学校の枠や学年、世代を超えた交流の場が広がっています。今後も、こうした主体的な学びと交流・体験を通じて、ふるさとへの愛着と誇りを育む地域教育を進めてまいります。
◆明誠高校 計良 成美(けら なるみ) 議員
高齢化こそ地域の未来を設計し直す「チャンス」だと考えています。私たちが考える「チャンス」に変える「デジタルバッジ」の活用提案について、市長のお考えをお聞かせください。
デジタルバッジは、資格や学習成果などをオンラインで証明するデジタル証明書です。これをしまびと元気応援団の取り組みに導入し、活動をリビングラボとして位置づけ、バッジによる活動の可視化から始めてはどうでしょうか。実践を通じて課題や成果を共有し改善を重ね、最終的には佐渡全体へ展開することで、地域を「未来を試す実験場」とするWell―beingの向上につなげていくことができると考えます。
◇答弁 渡辺市長
高齢化社会だからこそ佐渡で新しい仕組みをつくるべきだというご指摘については非常に重要で、危機が解決策を生む道筋だと感じています。デジタルバッジの活用は方向性として評価されますが、行政が実施するには、活動者・評価者の設定や評価の発方法、本人の達成感につなげる仕組みづくりが大きな課題であり、慎重な検討が必要だと考えています。
自治体ではデジタルバッジの導入例は多くなく、公平性や参加の広がりといった点で課題がありますが、民間企業では人材育成やスキルの可視化などで活用されており、評価する側や見る側が明確な場合に効果的であると考えています。
今後、高齢者が地域貢献やボランティア活動に参加した成果を可視化し、自己肯定感や幸福感の向上につなげるという考え方自体は間違いないと思います。ただし、その評価の仕組みや活用方法、多くの方に参加してもらうための工夫については、行政としてしっかり議論が必要です。
また、しまびと元気応援団へのデジタルバッジ導入についても、活動をどう評価し、どう外部に伝えるかという課題はありますが、不可能ではありません。今後、関係者の皆さんと議論を重ねながら検討していきたいと考えています。
◆佐渡総合高校 大川 結愛(おおかわ ゆあ) 議員
佐渡への観光客増加に伴い、発生するごみの量も増加していることが考えられ、その対策が必要だと思います。観光によるごみの減量化に対して、具体的にどのような強化策を考えていますか。佐渡の海岸には漂着ごみが多いようですが、海洋プラスチック汚染の対策などについて、実施または検討していることがあったら教えてください。また、市では、入島税の徴収を検討しているようですが、環境保全への運用をどのように位置付けていますか。
また、ごみ箱の設置、あるいはエコバックの普及、その他について工夫されていることはありますか。
◇答弁 渡辺市長
観光によるごみの減量化について、私自身の経験から地域全体で環境美化に取り組むことが非常に大切な点だと感じています。市民一人ひとりが環境美化に主体的に取り組み、市と一緒に美しい景観を守っていく、この島全体の行動が重要だと考えています。佐渡は環境の島、トキの島として知られており、その価値や取り組みを島内外に発信し、島民の皆さん高校生の皆さんにも環境への理解や共通の意識をもってもらいたいと思います。現在はエコツーリズムやボランティアツーリズムも進めています。
漂着ごみに関しては、地域と連携した清掃活動を重要な環境保全の取り組みとして進めています。島内外の方が参加する清掃活動も増えており、市としても回収や処理を行いながら支援しています。また、海洋プラスチック問題は、簡単な課題ではありませんが、プラスチックを自然に出さないことが重要で市では回収したプラスチックをほぼ100%再生する水平リサイクルに取り組んでいますので、分別への協力をお願いしたいと思います。
入島税については、昨年度使途について観光関係者と議論を重ねています。税として負担いただくことの目的、必要性について、佐渡に訪れる方へ理解しやすいようにすることが大事です。
市では清掃活動への支援や、今年度から学生向けにデジタルによるボランティア証明書の交付も始めました。今後も取り組みを広げ、皆さんと一緒に、環境の島・佐渡を日本のリーダーとして守り、誇れる島づくりを進めていきたいと考えています。
