- 発行日 :
- 自治体名 : 新潟県南魚沼市
- 広報紙名 : 市報みなみ魚沼 令和7年6月号
■全国良寛会南魚沼大会の開催
新潟県を代表する偉人は?と聞かれた時、良寛さんと答える人は多いと思います。しかし、その名前は知っていても、南魚沼市ではあまり馴染みがないかもしれません。良寛さんは江戸時代の禅僧であり、また詩人・歌人・書家としても全国的に著名です。多くの逸話を残しており、子どもたちと手まりで遊ぶ姿を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
良寛さんは、宝暦8年(1758)に三島郡出雲崎町に生まれ、21歳まで新潟県で過ごした後、岡山県の円通寺で修行します。34歳の頃には諸国を行脚、39歳で新潟県に戻り、燕市国上の五合庵で暮らします。天保2年(1831)長岡市和島で亡くなる間(74歳)、数多くの漢詩、和歌、俳句、書を残したほか、その人柄は今でも多くの人を引き付けています。残念ながら南魚沼市に立ち寄ったという記録はありません。しかし、南魚沼市出身の文人・鈴木牧之とほぼ同世代(牧之が12歳年下です)ということもあって、牧之は自分が描いた山水画に賛(詩)を書いてもらうよう依頼しています。
多くの人々に親しまれている良寛さんを顕彰する団体は新潟県だけでなく全国にも広がり、全国良寛会が組織されています。このたび、南魚沼市の組織である「良寛クラブ南魚沼」が結成20周年を迎えたことを記念して、全国良寛会南魚沼大会が開催されることになりました。良寛さんに触れることができるまたとない機会です。ぜひおこしください。
■第47回全国良寛会南魚沼大会
日時:6月28日(土)午後2時~ 講演会・一般公開開始
会場:南魚沼市民会館
費用:無料
主管:全国良寛会南魚沼大会実行委員会
内容:
・記念講演『「良寛さんの魅力」を語る』
講師 寺本小鳳氏(書道家)、器楽堂ゆう子氏(茶道家)
・「鈴木牧之・北越雪譜ゆかりの人々」
講師 笛木孝雄氏(鈴木牧之記念館館長)
・アトラクションほか
■大会記念展開催(本紙29ページ掲載)
・池田記念美術館 講演会講師寺本氏の作品や、書道が結び付けた雪国カナダケベック州の文化を紹介する企画展
・鈴木牧之記念館 全国大会を記念して「山水画」を展示するミニ企画展を開催。
問合せ:社会教育課文化振興係
【電話】773・3756