しごと 魅力発見!おやべの職場探訪 第66回

■有限会社カンダファーム
◇地域に根ざして半世紀未来へつなぐ米づくり
昭和49年に集落営農組合としてスタートしてから半世紀を迎えた有限会社カンダファーム。北陸自動車道・小矢部インターチェンジ周辺に広がる農地を中心に、農業の受託を行っている会社です。
経営面積はおよそ100ヘクタール(東京ドーム約21個分)にのぼり、そのほとんどの農地でお米を栽培。収穫したお米は、直売所やインターネット販売、ふるさと納税などを通じて全国のお客様に届けています。また、令和2年には「エコファーマー」の認定を受け、環境にやさしい農業にも積極的に取り組んでいます。
カンダファームのコシヒカリは、旨味と甘み、粘りが強く、地元の人はもちろん、東京・大阪・名古屋など都市部のお客様にもファンが多いそう。そのおいしさの秘密は、「米づくりに適した粘土質の土」「有機肥料を使った豊かな土づくり」「米に負担をかけない自然乾燥」の3つで、炊き上がったときのツヤもひときわ美しく、お米本来の旨味をしっかりと感じられるとのこと。
また、環境に配慮した取り組みとして、鶏ふんや粉砕した籾殻を使った土づくりのほか、自社で出る米ぬかを市内の加工会社へ提供。その米ぬかを原料にした「にしんの糠漬け」が製造・販売されるなど、地域と連携した循環型の農業も進めています。
職場の様子について伺うと、ベテラン社員と若手社員が力を合わせ、互いに刺激を受けながら働いています。ベテランは技術を伝えたいという思いを持ち、若手は技術を磨きたいという意欲にあふれており、充実した職場になっているとのこと。そして、最後には、「今、米作りに注目が集まっていますが、これから先も時代に合った“さらにおいしいお米づくり”を追求し、消費者の立場に立って日本の食を支える農業を続けていきたい」と語ってくれました。

◇働く人に聞きました
千葉東(ちばとう)慶子(けいこ)さん(令和7年入社)
米作りに携わりたいと思いこの会社を選びました。
田植えや稲刈りはもちろんですが、炎天下での草刈りや溝掘りなど目には見えない地道な作業がたくさんあるとわかり、つくづく米は生産者の努力の結晶だと実感しています。
初めて「かんだ米」の新米を食べたときは、そのおいしさに感激しました。みなさんもぜひ一度味わってみてください。
今私は、狩猟免許を取得するために勉強中ですが、今後も様々な角度から農業に関わっていきたいと考えています。

◇うちの会社の強み
その1 地域に根ざし、地域から信頼される企業経営
その2 時代を見据え、消費者に求められる米づくり

◇事業所データ
事業所名:有限会社カンダファーム
設立:平成4年5月
業種:請負農業
住所:平桜6388
【電話】69-8734