健康 射水市民病院 市民病院コラム

■『前立腺肥大症』~50歳を過ぎた男性の排尿の悩み~
泌尿器科 渡部 明彦
前立腺は加齢とともに肥大し、50歳を過ぎたあたりから前立腺肥大症の男性が増加します。前立腺肥大症の症状は頻尿(1日8回以上、夜間2回以上)、排尿困難(出るまでに時間がかかる、勢いが弱い)、残尿感(排尿したあとも残った感じがする)、尿漏れ(排尿後に下着を汚す)など様々です。
あまり知られていませんが、前立腺肥大症の方は、お酒を飲み過ぎたときや市販のかぜ薬を内服したときなどには自力で排尿ができなくなることもあります(排尿したいのに排尿できず、腹が張ってつらくなる)。
前立腺肥大症は触診や超音波検査で大きさや残尿量を調べ、尿流測定で尿の勢いを評価することによって診断されます。治療はまず内服薬による薬物治療が行われますが、症状の改善が乏しい場合には内視鏡手術が考慮されます。
「前立腺肥大症になったら前立腺がんにもなるのでしょうか?」と質問を受けることがありますが、前立腺肥大症だからといって前立腺がんになりやすいことはありません。
しかし、前立腺がんを合併していることがあるため、触診や超音波検査などで前立腺がんが疑わしい場合は、血液検査(前立腺特異抗原:PSA)やMRIを行います。排尿の症状でお悩みでしたら、お近くの泌尿器科にご相談ください。

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