くらし 震災から2年―。これまでとこれから(2)

■生活の再建
▽被災者生活再建支援金
住宅の被害の程度と再建方法に応じて支給される被災者生活再建支援金は、令和6年4月から市独自支援として準半壊と一部損壊の世帯を対象に追加しました。
制度全体では、7425件の申請がありました。申請期限の令和9年2月1日まで、引き続き受け付けを行います。

▽災害義援金
七尾市にはこれまでに、8億1700万円超の義援金が寄せられ、人的被害と住家被害の程度に応じて配分を行っています。
石川県に寄せられた義援金は、人的被害・住家被害分の第5次配分までが行われたほか、特別給付分として住民1人あたり一律で5万円が配分されました。

▽事業者支援
県や国の、なりわい再建支援補助金や商店街災害復旧事業補助金、雇用調整助成金などの上乗せ支援をこれまでに行っています。一本杉通りや和倉地区の仮設商店街の整備も支援しました。
和倉温泉街の被害は大きく、和倉温泉旅館協同組合に加入している20旅館のうち、観光客の受け入れを行っているのは9旅館となっています。和倉温泉の営業再開には建物だけでなく、七尾湾に面する護岸の復旧も不可欠です。現在、国と県の協力を得ながら、護岸工事に取り組んでいます。
また、農業を営む皆さんへの支援として、農地や農業用水路などの小規模な修繕への支援や被災した農業用機器の修理・再取得、農業施設の修理・再整備にかかる経費への支援をこれまで行っています。

■インフラの復旧
▽市道
市が管理する道路(市道)は、可能な限り応急復旧を行っていますが、大規模に被災した箇所を含め9路線が通行止め、1路線が片側通行となっています。
現在、このうちの市道能登島150号線と市道矢田郷81号線で災害復旧工事を行っています。

▽上下水道
発災後、市内全域で長期間の断水に見舞われましたが、応援自治体の支援もあり、令和6年4月4日に全地区で飲用可能となりました。
現在は、上下水道ともに本復旧に向け、工事の実施設計と発注を行っています。

▽公共施設・学校施設
公共施設は93施設のうち、60施設が通常通りに、21施設が利用制限ありで開館しています。
学校施設は、田鶴浜小学校の建て替えが必要となったため、旧田鶴浜中学校グラウンドに仮設校舎を建設しました。新校舎は、被災した校舎と同じ場所に建設し、令和9年4月から供用を開始する予定です。
その他の小中学校13校でも施設に被害が出ましたが、11校の災害復旧工事は既に完了し、残る2校も本年度中の復旧を目標に工事を進めています。

■これからの復旧・復興に向けて
七尾市戦略的復興プランを基に、震災からの復興に向け、さらに魅力ある七尾市へ発展するためには、市民の皆さんと行政が力を結集し、たくさんの取り組みを行っていく必要があります。
現在、これらの取り組みの着実な推進に向けて、計画全体を先導する重点プロジェクトの内容やスケジュールを市民の皆さんと共有していくための「七尾市復興アクションプラン」を、令和8年3月の策定に向けて作成しています。
復興アクションプランに掲載されるそれぞれの取り組みは、社会経済情勢や復興の状況などを踏まえ、策定後も必要に応じて見直しを行っていきます。