- 発行日 :
- 自治体名 : 石川県七尾市
- 広報紙名 : ななおごころ 広報ななお 令和8年(2026)1月号
■復旧から復興へ「絆のまち七尾」を目指して
昨年は、震災からの復旧の中、たくさんのご支援とご協力で復興への道筋を着実に進むことができました。今年はそれをさらに前進させ、創造的な未来へ踏み出す大きな一年となります。
引き続き、市の発展と市民の皆さまの幸せを願い、夢と希望に満ちた未来を共に創造してまいります。
▽生活再建と生業再建の加速
震災から2年、今も多くの方が仮設住宅などでの生活を余儀なくされています。生活基盤の再建は最優先の課題であり、復興への第一歩です。住宅の修繕への支援や復興公営住宅の整備を進め、安心して生活できる環境を整えます。
また、過疎化が進む中、再び自力で生計を立てられるよう支援を行っています。特に震災で影響を受けた事業者には、経済的支援や事業再建への支援策を講じ、地域に密着した経済活動の復活で、生活の安定を図ります。
▽和倉温泉の創造的復興
「和倉温泉の復興無くして能登の復興なし」との思いで、温泉地の復旧を強く支援してきました。数軒の旅館が再び観光客を迎え入れていますが、完全復旧には時間を要します。観光イベントや地元特産品などを生かした企画で、今後も和倉温泉の魅力を発信し続けます。観光業の復興が市全体の再生につながると確信しています。
和倉温泉のまちづくり会社「わくらす」には、創造的復興と持続可能な地域づくりへの大きな期待を寄せています。特に、復興を目指す中で「新しい和倉温泉」をデザインし、長期的な視点での活性化に期待しています。
▽地域資源を活かした観光と地域活性化
豊かな自然と文化という恵まれた地域資源をさらに活用し、観光業活性化のための施策を強化します。特に、能登の美しい海岸線や山々を楽しめるアクティビティの提供や、能登半島の伝統文化を体験できるプログラムの増加により、魅力的な目的地としての地位を確立していきます。
地域経済を支えるため、地元特産品や新開発商品を全国へ発信し、地域の魅力を広めていきます。
▽未来の世代に贈る「子育てと教育」の環境整備
長谷川等伯や畠山文化など、七尾に根付く豊かな歴史と文化を後世に伝えるため、地域の歴史に触れる機会を提供し、市民の皆さんと共に「ふるさと教育」を推進します。未来を担う子どもたちが、地域の自然や歴史、文化を深く学び、健やかに成長できる教育環境のより一層の充実を図ります。
また、豊かな自然の中で安心して子育てができるまちを目指し、子育て支援制度を充実させ、育児に専念できる環境作りを進めます。
これにより「子育てをするなら七尾」という魅力的なまちを目指します。
▽関係人口・交流人口の拡大と国際交流
震災により、市に多くの支援の手が差し伸べられました。そのつながりを大切にし、今後も全国、さらには世界中の人々と関わりを深めていきます。七尾の魅力を広く発信し、訪れる人が地域の一員として関わりを持つことができるよう、「関係人口」の拡大に注力します。
国際交流は、他国の文化や価値観を尊重し、共生の精神を育むことが重要です。観光業の復興と並行して、外国人観光客の受け入れ体制を強化します。
また、国際的な文化イベントの開催で七尾を世界に発信し、より魅力的で開かれた都市へと成長させていきます。
▽デジタル化とカーボンニュートラルの推進
これからは、デジタル化とカーボンニュートラルの取り組みが必要です。
デジタル技術の活用で、市民サービスの向上や産業の発展、効率的な行政運営を図ります。環境問題に対しては、再生可能エネルギーの導入やエコロジーに優しい生活を推進し、「ゼロカーボン」社会を目指します。
デジタル化と環境保護を融合させたまちづくりは、次世代への責任を果たす重要な課題で、市の持続可能な発展につながると確信しています。
既にAI(人工知能)やデジタル技術による取り組みが進められており、生成AIは特に「人手不足の解消」「市民サービスの向上」「魅力的な情報発信」への貢献が期待されています。
▽地域共生と市民の絆
復興に向け最も大切なのは、市民との強い絆です。市民一人一人が主体となって地域づくりに参画し、助け合いの精神を育むことが、七尾をより良い地域にする原動力となります。
地域共生を大切にし、市民活動の支援を強化することで、みんなで作り上げる「絆のまち七尾」を実現し、より活気あるまちづくりを進めていきます。
七尾の未来は市民の皆さんの力で作られます。着実な復旧と本格的な復興に向けて今年は重要な1年となります。
七尾市長 茶谷義隆
