- 発行日 :
- 自治体名 : 石川県七尾市
- 広報紙名 : ななおごころ 広報ななお 令和8年(2026)1月号
■今年の漢字「結(ゆい)」~復興への願いを込めて~
今年の漢字一字に「結(ゆい)」を選びました。
この「結」という言葉は、古くから日本における相互扶助の仕組みを指す言葉として親しまれてきたものです。かつて農村で田植えや稲刈りを行う際、親戚や近隣の方々が労働力を出し合い、助け合ってきた慣習のことで、これらは特に東北地方や能登半島で強く見られた光景でした。今も「頼母子講」の風習として残っています。
能登半島地震から2年が経過し、今年は本格的な復興に向けて取り組むべき重要な年です。インフラや施設の改修が進む中で、何よりも大切にしていきたいのが、この「つながり(結)」です。震災からの復興には、被災地内外の人々の協力と結びつきが不可欠であり、現在行われているボランティア活動やNPOによる支援も、まさにこの「結」の精神に基づいていると言えます。
個人だけでは困難なことでも、地域の「結びつき」があれば乗り越えられるというのは、日本の知恵であり文化の象徴です。「結」の力は不思議なもので、1たす1が単なる2ではなく、5にも10にもなる可能性を秘めています。物資や金銭の支援も大切ですが、人々が「人の手」や「知恵」を出し合うことこそが真の「結」の力です。
「結」とは単なる行為ではなく、人々の心が一つになり、共に未来を築くという意志が込められています。多くの「結びつき」によって、2026年が力強く復興へ進む1年になることを信じています。
