文化 高精細複製品が語る長谷川等伯の名品国宝「松林図屏風」「楓図」

七尾出身の画聖・長谷川等伯の代表作で、国宝の「松林図屏風」と「楓図」の高精細複製品を活用した訪問授業が行われ、名品を間近で鑑賞することができる貴重な機会に、児童らは日本文化や等伯への学びを深めました。
訪問授業は、キヤノンと京都文化協会が共同で推進し、日本の文化財を忠実に再現した高精細複製品の制作・寄贈を通して文化支援活動を行う「綴プロジェクト」と、東京国立博物館の復興支援事業「ひと、能登、アート。」が連携し、市内小中学校5校で実施されました。
9月8日に行われた和倉小学校の授業では、児童らが松林図屏風の複製品を題材に、光の種類や屏風との距離、見る角度など条件によって、同じ作品でもさまざまな見え方があることを体験しました。
描かれた絵の印象を問われた児童らは「山や森の中の一部」「風が吹いている雪山」など、それぞれが感じ取ったイメージを話し、一人一人の感性の違いと、多様な表情を見せる作品の奥深さを学びました。

国宝「松林図屏風」七尾で見ることができるのは10月16日まで!
開館30周年記念・震災復興祈念
長谷川等伯展~帰ってきた国宝・松林図屏風~

会期:10月16日(木)まで
休館日:10月7日(火)、14日(火)
観覧料:一般1,000円(900円)、大学生350円(300円)、高校生以下は無料
※カッコ内は20人以上の団体料金

■「楓図」の高精細複製品が市に寄贈されました。
長谷川等伯の代表作で、桃山時代の金碧障壁画の最高傑作と称される国宝「楓図」の高精細複製品が市に寄贈されました。
寄贈作品は、9月20日(土)から21日(日)の午前中まで、七尾美術館のアートホールで展示を行ったほか、市内小中学校の訪問授業に活用しました。
今後も七尾美術館の企画展での展示や市内小中学校向け鑑賞活動などに活用予定です。
寄贈者:綴プロジェクト
特別協力:真言宗智山派総本山智積院(京都市・原本所蔵)