くらし 謹賀新年

能美市長 井出敏朗

市民の皆さまには、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。日ごろから市政運営に温かいご支援とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。
■能美市誕生20周年
昨年は、能美市が誕生してから20周年の記念すべき年でありました。2月に能美市制施行二十周年記念式典を挙行し、本市の歴史を振り返り、さらなる発展と飛躍を誓いました。また20周年を記念し、「夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会」や「出張!なんでも鑑定団in能美」といった国民的人気番組の放送企画をはじめ、九谷焼作家たちによる「のみのぐいのみ展」や〝九谷・新世代の息吹〟能美市公募展、敬老会や市老人クラブ連合会文化芸能発表会など、多彩な催しを行い、市民のふるさと愛の醸成を図りました。加えて市の歴史を分かりやすく解説した「図説能美市の歴史」を刊行しました。皆さまも悠久の歴史を振り返ってみてはいかがでしょうか。

■能美電開通100年
昨年は、かつて市内を走っていたローカル線「能美電(通称)」が開通して100年、廃線して45年の節目でもありました。これを記念し、能美電カラーの「のみバス」を導入したほか、能美電の線路跡を利用した全長約16キロメートルの道路「健康ロード」を再整備し、旧駅名看板を設置しました。市民の皆さまには能美電に思いを馳せ、次代に語り継いでいただくとともに、ウオーキングによる健康増進にご活用いただけますと幸いです。
昨年3月には能美根上駅の駅名改称から10年、IRいしかわ鉄道県内全線開業から1年が経ち、快速列車が22年ぶりに復活し運行を開始しました。
本年3月にはIR能美根上駅の旧駅務室をカフェに改修するほか、現在のみでん広場にある能美電車両を能美根上駅東口広場に移設し、飲食物や土産を購入できる無人店舗としてオープンさせる予定です。

■市内外へのプロモーション
大阪・関西万博や東京都内で開催されたマルシェ、大学祭などに参加し、市名誉観光大使の松井秀喜さんをはじめとした市ゆかりの著名人や、市応援大使「シナモロール」の知名度などを生かしたプロモーションを実施し、知名度・認知度の向上を図りました。また全国の映画館で公開予定の映画のロケが市内でも行われました。この映画の公開を契機に、さらなる知名度の向上を図っていきます。

■子育て支援・教育力の向上
認定こども園2園の新園舎が完成し、新たに1園の民営化に着手しています。多様化する保育・子育てニーズに的確に対応するとともに、特色ある教育・保育サービスを提供します。また次世代の人材を育成する「GIGAスクール」構想を推進していきます。安心して子どもを生み育てられるように、妊娠期から18歳までの子どもを切れ目なく支援するほか、健康寿命を延伸する取り組みも引き続き行っていきます。

■デジタル技術の活用
デジタル技術の活用も積極的に進めています。国造地区周辺をモデルとし、自家用車を用いた乗り合いで移動が可能な公共ライドシェア「ノルノミ」の運行を開始しました。また庁舎窓口に字幕表示や来庁予約のシステムを導入し、来庁者がスムーズに手続きできるようになりました。誰ひとり取り残されないスマートであたたかな能美市をコンセプトに引き続き取り組んでいきます。

■行財政改革・SDGs推進
戦略的企業誘致が実を結び、市内企業の増床が進んでおり、粟生東任田産業用地の造成工事を開始したほか、飲食店などの出店や創業も好調であることから、市税収入は堅調に推移しています。一方で、防災・減災対策や老朽化した公共施設・インフラへの対応などにより、財政状況は厳しくなってきています。事業のスクラップandビルドを重ねるなど行財政改革をさらに推進するタスクフォース「NEXT INOVATION FOR NOMI」を核として、安定した市政運営を図っていきます。またSDGs未来都市やゼロカーボンシティ宣言のまちとして、豊かで持続可能な自然環境の保全に取り組んでいきます。

■令和8年
本年は、4月に介護老人保健施設「はまなすの丘」を能美市立病院内に移設します。医師をはじめとする人材を適正に配置し、医療・介護サービスを提供する体制を強化します。
また地域共生交流館の再整備を進めます。市民の交流拠点として飲食提供コーナーを新設し、環境にも配慮した施設として来年1月ごろにオープンする予定です。
市役所本庁舎の北側には、防災機能を強化する新たな施設を増築し、大規模な洪水災害を想定した電源設備の移設を行います。また大規模災害時に県内外からの応援職員を受け入れるスペースを設置するほか、平常時は里山の四季を楽しめる市民の憩いの場などとして活用します。完成は来春を予定しています。
このほか今後10年間のまちづくりの総合的指針となる「第3次能美市総合計画」の策定に向け、現計画を見直します。本計画は市の将来目標や施策を示し、まちづくりに関わる市民や企業、団体、行政が連携・協働し行動するための指針を定めます。
「暮らしやすさを日本一、実感できるまち」の実現に向け、引き続き、全ての施策を移住・定住の促進につなげていきます。今後も多くの人や企業に選ばれ30年、50年と発展していく能美市を目指し取り組んでいきます。
結びに本年が皆さまにとって健やかで実り多き一年となりますようご祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。