くらし [特集]未来のためにできること

■能美市学校給食センター
能美市学校給食センターでは、環境に配慮しながら安全・安心でおいしい給食を調理し、市内の小中学校に届けています

能美市学校給食センターで作られた給食は、保温・保冷性に優れた食缶に入れて届けられ、温かいものは温かいまま、冷たいものは冷たいまま食べることができます。子どもたちの健やかな成長を支える給食センターでは、環境に配慮した取り組みも行っています。

▼未来へつなぐ環境配慮への取り組み
建築端材から作られる木質バイオマスペレットを燃料としてお湯を沸かしたり、太陽光発電を利用し、給食センターで使用する電力の一部を担ったりしています。地域の未利用資源をエネルギー化して環境にやさしい運営を実現しています。

毎日の献立は、栄養バランスはもちろん、地元でとれた食材や旬の食材を使ったり、彩りや味付けなどを意識して栄養士が考えています。また、調理の際に出てしまった野菜くずなどは、給食残渣として回収し、たい肥化することで有効活用しています。

▼子どもたちへの環境教育にも!
環境事業に取り組んでいる環境カウンセラーの南純代さんは、こうした給食残渣や食品ロスの取り組みについて、市内の小学校で授業を行ったり、食材を無駄なく使う調理を体験してもらう「エコクッキング」を行ったりしています。

環境カウンセラー南純代さん
食材を無駄なく使うことで、ごみの減量化につながり、ごみを燃やすときに出るCO2の削減にもつながりますわたしたちの暮らしに欠かせない「食」を通して「環境」についても考えてみてほしいです。

■能美市美化センター
能美市美化センターは、市内で出たごみを受け入れ、焼却炉で燃やしたり、埋立処分場で埋め立てたりする施設です

ごみを減らすための取り組みを行っていますが、それでもごみをゼロにすることはできません。

▼施設を長く使うために不燃ごみを再分別しています
不燃ごみは最終的に美化センターの埋立処分場に埋められます。
家庭や地域で、ごみや資源の分別に取り組んでいますが、残念ながら、出された不燃ごみの中には、燃えるごみや資源となる金属などがたくさん混ざっています。
埋めなくてもよいものまで埋めてしまうと埋立処分場がすぐにいっぱいになってしまうため、美化センターでは、不燃ごみの袋を一つ一つ開き、手作業で再分別をしています。屋外でのたいへん手間の掛かる作業です。この作業をしなくても済むよう、ごみを出すときの分別にご協力をお願いします。

▼ごみの減量と正しい分別によって美化センターを長く大切に使っていこう!
家庭から出るごみを減らし、正しく分別することで、美化センターの焼却施設の故障を防ぎ、埋立処分場を長持ちさせることができます。
私たち一人ひとりの取り組みが大切ですね。

○持ち込みのときに注意してほしいこと
・分別して持ち込むこと(可燃・埋立・資源に分ける)
・美化センターに運ぶときは道路にごみを落とさないよう、車や荷台にカバーやロープをかけて運ぶこと

○ごみを減らす工夫
生ごみの約8割は水分と言われています。捨てるときは「ギュッと」しぼって「水切り」を!

ごみを減らすために、自分たちにできることを考えてみよう!

■SDGsや環境の取り組みを実際に「見て」「体験して」みませんか?
市内のSDGsや環境に関する取り組みを実際に「見て」「体験して」学ぶフィールドワークショップを開催します。
自分たちの行動を見直すために、まずは「知ること」から始めませんか?
※応募多数の場合は抽選とします。※詳細は、参加者に直接お知らせいたします。

▼第1回子どもたちの健やかな成長を支える「学校給食」を知ろう!
内容:給食センターの見学(給食つき)
※アレルギー食の対応はできません
日時:10月17日(金)10時30分~12時30分
場所:能美市学校給食センター
対象:環境や食育に興味・関心のある市民20名
参加費:500円(当日徴収)
締切:9月26日(金)17時

▼第2回わたしたちの暮らしに欠かせない「食」から考える「ごみ問題」
内容:エコクッキングと能美市美化センター見学
日時:令和7年11月頃
※その他の詳細、募集については改めてお知らせします。