くらし 考えてみませんか?住まいの耐震化(2)

▼『住まいの住宅耐震相談会』を実施
5月18日、建築士吉見聡氏による「住まいの住宅耐震相談会」が町文化センター視聴覚室で行われました。
相談者は、住宅の図面や写真を持参して、耐震改修の場所や方法などのアドバイスを受けていました。
耐震改修に関する補助などの相談は、役場土木課までご連絡ください。
土木課
【電話】277-1108

今回、建築士吉見聡氏に「耐震診断から耐震改修工事で気を付けるポイントや耐震改修の重要性」について建築士の目線で答えていただきました。

「能登半島地震は多くの方々にとって大きな衝撃となり、今もなお復興に向けた取組みが続いています。地震発生は予測が難しく、不安を感じている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ご自身の住宅がどの程度の強度があるのか、まずは耐震診断されることをお勧めします。診断の結果、壁量が足りているのか、壁の強度はどの程度か、建物が捻じれないような耐力壁配置バランスになっているのか、劣化した個所が無いかなどがわかってきます。
私たち建築士は可能な限り金銭的にも効率のよい最小限の補強で最大限の効果が出るような補強計画を心掛けていますし、日々研鑽に努めています。
是非お近くの建築士にご相談いただければと思いますし、知り合いの建築士がいない場合には石川県のホームページでも耐震補強が出来る建築士リストを公開していますので是非ご活用ください。」

▼耐震改修工事の一例
耐震改修には、筋かいや構造用合板により強い壁を増やしたり、柱・梁・筋かいなどの接合部を専用の金物で補強する工法が一般的ですが、これでは多額の費用が必要となるため、最近では既存の壁や床、天井を壊さずに補強できる「低コスト工法」もあり、工事費や工期の短縮が期待できます。

▼まとめ
近年、日本全国で地震が頻発しており、私たちの住まいの安全性を見直すことがより一層重要となっています。
地震という自然災害に備えるための一つの方法として耐震診断、補強計画や耐震改修工事があることをぜひ知っていただきたいと思います。耐震診断を行うことで、どの程度地震に耐えられるのか、また、どの部分が危険なのかを明らかにすることができます。
その上で補強計画を立て、耐震改修工事を行い、建物の強度を向上させることで地震被害から大切な家族と財産を守ることにつながります。
ぜひ、この機会にご検討ください。