- 発行日 :
- 自治体名 : 石川県津幡町
- 広報紙名 : 広報つばた 2025年5月号
■走れティム ティムは津幡にきた
氏名:ティモシー・ブラティナ Timothy Bratina
誕生日:1996年4月5日
出身:アメリカ コロラド州
趣味:読書、バレーボール、ランニング
【E-mail】[email protected](エル)g.jp
つばた空港執筆者(町CIR・ALT)製作!つばたイングリッシュチャンネル
■Proof(確かな証拠)
先月、アンジェロ先生のイディオムの記事を読んでいると、私のお気に入りの四字熟語が頭に浮かびました。それは「四当五落」です。これは受験の際に使われる四字熟語だそうです。「四時間寝れば試験に受かり、五時間寝れば試験に落ちる」という意味で、受験地獄を経験した方には懐かしい思い出がよみがえるのではないでしょうか。
これはあくまで一外国人の意見ですが、日本にはとても多いものが二つあります。それは、ゴルフ場のバンカー(本当に多すぎる!)と試験です。日本では入学試験が欠かせませんよね。大学だけでなく、高校や、中学校によっては進学するために試験を受ける必要があります。そして、大学の入学式で終わりではありません!就職する前には資格を取ることも大切ですよね。試験の多さは本屋に行けば一目瞭然です。資格試験の参考書が棚いっぱいに並んでいます。弁護士や医師向けの本はもちろん、秘書、保育士、公務員試験の本もあります。英検、漢検、ビジネスマナーなどの試験も加えれば、まさに選び放題という感じです。
一方、最近アメリカでは試験の重要性が徐々に薄れてきています。アメリカの大学入試であるSATは、かつては受験生の点数がどの大学に入れるかを決定的に決めていました。しかし最近では、SATや大学院入試のGREの結果を受け入れる大学が減少傾向にあります。トップ大学でも、試験の点数よりも、推薦状や校外活動の実績が重視されるようになっています。なぜなら、試験の点数だけでは受験生の学力や能力を正確に測ることは難しいと考えられているからです。日本でもAO入試が人気を集めているようですね。
私が学校の教師として言わせていただくと、テストはもはや死語のようになりつつあります。アメリカの公立学校では従来のテストではなく、生徒たちにアセスメントやメジャーといったテストを受けさせています。実際、今、コロラド州では児童生徒たちがCMASというメジャーを受けているところです。CMASは単なる学力テストではなく、児童生徒の学力の成長を毎年測るための指標です。
良いか悪いかにかかわらず、試験はなくならないようですね。試験の結果は、ある程度能力を示す証明として使えることは認めざるを得ません。しかし、私の考えでは、完全に信頼できる証拠、いわゆる「Proof」と呼ばれるものは、刑事ドラマやウイスキーのラベルにしか存在しないのではないかと思います。