- 発行日 :
- 自治体名 : 福井県
- 広報紙名 : NEWSふくい 79号
県では、子ども一人ひとりの個性を尊重し、夢や希望、ふくい愛を育む教育を推進しています。地域の人々と協働しながら未来を切り拓く「生きる力」を育む学びが、今、県内各地に広がっています。
■豊かな心を育成する「ポジティブ教育」
子どもたちの学力・体力が全国トップクラスの福井県。実は、自己肯定感や学びに向かう力も高い傾向にあります(図1、2)。
子どもたちが自ら幸せを創り出す力を育む「福井県版ポジティブ教育プログラム」は、令和2年度から県内の学校で実践されています。このプログラムは、「ソーシャルスキル教育」「ピア・サポート活動」「レジリエンス教育」の3つを柱とし、子どもたち一人ひとりの強みや良さに着目しながら、自己肯定感を高め、学力や社会性の向上を目指すものです。
○福井県版ポジティブ教育プログラム
子どもたちの「幸福を自ら創り出していく力」を育むためのプログラム
・社会性を育て、いじめ等の予防につながるソーシャルスキル教育
・仲間同士の認め合い、支え合いが可能となるピア・サポート活動
・逆境に負けない心を育むレジリエンス教育
◆学力・体力トップクラス!
さらに“前向き”に育つ福井の子どもたち
「学校に行くのが楽しい」「自分にはよいところがある」と思う児童生徒の割合は、小中学校ともに全国平均を上回っています。


出典:全国学力・学習状況調査(文部科学省)
◆本荘小学校(あわら市)
○自分の強みを仲間のために
本荘小学校では、令和6年度から学校全体でポジティブ教育に取り組んでいます。
この日、5年生の教室では、レジリエンス教育の一環として「強みチームすごろく」が行われました。すごろくに書かれたさまざまな課題に対し、子どもたちは、自分の強みを仲間のために使ったり、困った時には仲間に助けてもらったりしながら、楽しんでゴールを目指していました。
同校では、学校行事と結び付けたピア・サポート活動にも積極的に取り組み、友だちの話を丁寧に聴き合うことで、お互いを認め合い、安心して意見を言える雰囲気が広がっています。
林小百合校長は、「これらの学びを通して、子どもたちが自分を大切にしながら、周りの人とつながる力を育み、これからの時代をたくましく、幸せに歩んでほしい」と話します。
お問い合わせ:
義務教育課【電話】0776-20-0575
教育総合研究所【電話】0776-58-2180
■未来を描く力を育む「ライフデザイン教育」
小・中学校で培われる“自分や仲間の価値を認める力”は、高校での学びの土台となり、自分の人生を主体的に描く力へと発展していきます。
県は、高校生が進路を考える際に、将来「ふくいで働き暮らす」ことも視野に入れられるよう、自分の生き方や地域の将来を主体的に考える「ライフデザイン教育」を推進しています。
その取り組みの一つが、令和6年度から県内の高校で開講している「地域デザイン講座」です。この講座を通じ、受講生の8割以上が「福井の将来に希望が持てる」と回答。地域の課題を自分ごととして捉え、仲間と未来を想像する経験が、夢や目標に向かって挑戦する力を育んでいます。
◆奥越明成高校(大野市)
○地域の未来を自分ごとに
この日、奥越明成高校で、藤丸伸和教育長による「地域デザイン講座」が行われ、34名の生徒が参加しました。生徒たちは福井県の魅力や課題、解決策について話し合い、模造紙にまとめて教室に掲示。お互いの意見を見ながら、新たな気付きを得ていました。
続いて、人口減少対策や北陸新幹線開業の効果について説明があり、生徒たちは、2040年の福井県の姿と、同年に30歳になる自分の未来を重ね合わせながら、今すべきことを考えました。
参加した生徒からは「福井県の課題について深く考えることができた」「福井県に残りたいという思いが強くなった」といった声が聞かれ、地域に対する関心や視点が広がっている様子がうかがえました。
最後に、藤丸教育長は、「地域の未来と自分の人生はつながっている。15年後の自分を思い描き、やりたいことを通じて地域に貢献する喜びを見いだしてほしい」と力強くメッセージを贈りました。
お問い合わせ:高校教育課
【電話】0776-20-0568
