- 発行日 :
- 自治体名 : 福井県勝山市
- 広報紙名 : 広報かつやま 令和7年8月号No.849
■国内初『恐竜学部』誕生
今年の4月、国内初となる恐竜学部が福井県立大学に開設され、全国から集まった34人の学生が学びをスタートさせました。
恐竜学部は、恐竜学科の1学科体制で、学生たちは1年次は永平寺キャンパスで過ごし、2年次からは来年4月に県立恐竜博物館の隣接地に完成予定の勝山キャンパスで学びを深めます。
◆恐竜学部ならではの学び
教育・研究の大きな特色は、隣接する県立恐竜博物館と連携した最新の教育や研究、現場重視の実習、CTやVRといった先端技術を活用したデジタル研究などがあり、恐竜学部でしかできない魅力に溢れています。
◆多様な分野での活躍と地域貢献への期待
発掘調査、地質調査などで身に付ける技術、古生物のほか地質・地形・古環境などの幅広い知識は、研究者の道以外にも土木・建設業、IT関連産業、観光業、行政機関など多様な分野で生かすことができます。そのため、卒業後の地域への貢献や活性化につながることが期待されています。
すでに市内で生活をしながら永平寺キャンパスに通う学生もおり、今後はさらに多くの学生たちで勝山市内が賑わうことになりそうです。
◆勝山キャンパス建設工事 進捗状況(6月19日現在)
最新の状況はこちら
※本紙掲載の二次元コード参照
勝山キャンパスの設計は世界的な建築家隈研吾氏の隈研吾建築都市設計事務所(東京)が担っています。
◆勝山キャンパスの建設を応援~福井県立大学恐竜学部応援ボンド募集中
募集期間:8月27日まで
県は勝山キャンパス建設費の資金調達に向け、8月8日から個人向け公募公債の発行をはじめました。
発行額:10億円
年限:5年(満期一括償還)
申込単位:1万円以上から1万円単位
発行価格:額面100円につき100円
※50万円以上の購入者には、恐竜学部グッズが抽選であたります
◆恐竜学部生向けのマンション~『白亜紀ダイナ荘』建設中
本町2丁目にある北陸銀行勝山支店の建替えに際し、大北久保建設(株)が恐竜学部勝山キャンパスに通う学生向けのマンション「白亜紀ダイナ荘」を建設しています。
1階には北陸銀行勝山支店が入り、2・3階には10室整備される予定です。
北陸銀行の営業は11月から、マンションへの入居は3月からの予定です
◆勝山市内で暮らす恐竜学部1期生にインタビュー
▽恐竜だけじゃないよ!
岡本さん(県外出身)
恐竜学部と聞くと、恐竜を専門に学ぶと思う方もいるかもしれませんが、学ぶ学問は環境や地質など多岐にわたります。恐竜を切り口に、広い視野を持って学べるところがとても面白いです。また勝山市には、私たち学生の暮らしを応援してくれる制度があり、とても助かっています。
▽好きなら絶対楽しめます!
高橋さん(県外出身)
恐竜学部では、座学だけではなく野外実習に行く機会が多いことが魅力です。
これまで恐竜化石発掘現場はもちろん、県内外の様々な露頭(地層)を調査してきました。
また、県立恐竜博物館が近く、いつでも行ける勝山市は、全国でも誇れる学習環境だと感じています。
▽興味があれば後悔しません!
四谷さん(勝山市出身)
恐竜学部には、恐竜に強い関心を持つ学生はもちろん、植物、古生物、自然環境など多様な分野に関心のある学生も集まっていて、学ぶ意欲も高いです。
私自身、入学前は恐竜に詳しいわけではありませんでしたが、学部の教授や周りの同級生がやさしく教えてくれるおかげで、毎日楽しく学べています。
◆勝山市も学生の暮らしを応援
市では、「アパート等の家賃助成」「自動車等維持費の助成」「引っ越し費用の助成」など様々な支援策を用意し、学生の暮らしを応援しています。