その他 【特集】全国から集まる熱い視線(2)

■進化のまちで「シンカ」する~勝山高校で特色ある学びを
福井県立勝山高等学校では、県立大学に新設された「恐竜学部」と連携し、高校段階から恐竜をキーワードとした特色ある学びができるよう準備を進めています。

◇特色選抜入試に新種目・領域を追加!「ジオサイエンス」「日本文化」令和7年度入試より導入
勝山高校の特色を理解し、志望動機や理由が明白かつ適切な生徒が志願できる「特色選抜」。これまでのバドミントンとスキー(クロスカントリー)に加え、新たに「ジオサイエンス」「日本文化」が追加されました。

◇『ジオ探究』の設置
高校には、一般的な教科・科目とは別に、学校独自の科目を設定する制度があります。勝山高校では、令和8年度から学校設定選択科目「ジオ探究」を設置するために準備が進められています。

◇ジオサイエンス部で学びをさらに深める
ジオ探究での学びをさらに深めることができる「ジオサイエンス部」。
現在4人の生徒が所属しています。
部活では、恐竜や化石にとどまらず、気象データの分析といった自分たちの興味に応じて学びを深めています。

・フライドチキンの骨を使って骨格標本づくりにチャレンジ
・化石発掘にチャレンジ

インスタグラムで活動内容を発信!
ジオサイエンス部Instagram(@geo_katsuko)

■全国から集まれ!~『地域みらい留学生』受入れへ
都道府県の枠を超えて、県外の生徒を公立高校が受け入れるプログラム「地域みらい留学」。全国で169校(令和7年4月現在)がプログラムに参加する中、勝山高校でも来年4月から地域みらい留学生を受け入れるための募集枠を新設しました。
そして、勝山の「特色」ある学びを全国の中学生にPRする活動が県と市と協力しながら行われています。
6月21日・22日には、東京で開催された「地域みらい留学 高校進学フェス」に勝山高校ジオサイエンス部の2人が参加。化石発掘体験コーナーを設置したこともあり、多くの来場者の関心を集めたそうです。
そのほかにもオープンスクール(現地訪問)やオンライン説明会、市職員による市内見学会などを実施し、勝山高校や勝山市の魅力を参加者に伝えています。

◇勝山高校の学生寮『ひびき寮』が新しく!
令和8年2月には、勝山高校隣接地に個室完備の新しい「ひびき寮」が完成予定です。
福井県産の木材をふんだんに使用し、温もりのある明るくやさしい空間で、安心・快適な生活を送ることができます。

■恐竜を活用して地域を盛り上げる~県立大学恐竜学部と勝山高校『教育研究交流協定』を締結
6月9日、県立大学恐竜学部と勝山高校は、恐竜を活用した地域活性化や人材育成を目指した共同研究、学生と生徒に加え研究者と教員らの交流を図るための「教育研究交流協定」を締結しました。
恐竜学部勝山キャンパスに設置される最新の研究機器を活用しながら、高校生と大学生が一緒に研究に取り組む機会を設けたり、恐竜や地質などの分野で教材の開発が進められる予定です。
勝山市が誇る恐竜化石発掘地という地域資源を活かし、今後はさらに充実した学びの機会が提供されます。

▽協定の内容
・講義や授業、共同研究などの実践と学生・生徒・研究者・教員の交流
・相互に関心を持つ分野で情報や資料の交換など