- 発行日 :
- 自治体名 : 福井県勝山市
- 広報紙名 : 広報かつやま 令和7年9月号No.850
市史編纂室 山田 雄造
■創立期の勝山中学校
学校の名称は昭和24年度から勝山町遅羽村中学校組合立勝山中学校となった。4月1日に遅羽村の中学生徒90人の受入式を行った。こうして1学年-8学級・生徒数443人・平均55.2人、2学年-9学級・432人・平均48人、3学年-5学級・272人・平均54.4人となった。23年度の卒業生の進路は進学17人、就職62人、家事手伝44人であった。
昭和25年度の教育目標では、よい社会人の育成、換言すると世界人類の文化に寄与する人間の育成を掲げ、この根本目標の達成に懸命の努力を続けているとしている。それをより具体化したものも以下のように示されている。
(1)社会的立場から、よい社会人よい国民であること、よい国民はよい社会人でありよい社会人はよい国民でなくてはならない。
(2)個人的立場から、以下の4項目に重点をおく。
イ:先ず健康
ロ:真理の発見、事物の創造
ハ:個性の伸展
ニ:旺盛な実行力
をあげていて、40人の教職員一丸となり日夜奮闘を続けている次第であるとしている。また、職員の研究会の項目として、定例の研究日以外に月に3、4回の校内の研究会を持ち、給料の2割程度を新書の購入に充てている教員もある。
また企画・カリキュラム・ガイダンス・保健・施設の5つの専門委員会を設け、真の教育のありかたを研究している。1学級50人以上の生徒をかかえながらも、創立期の教員たちの意気込みが伝わってくる。
一年間の主な行事:
・2月25日…全職員町内巡視、生徒指導
・3月9・10日…兄弟会社工場、福井精練工場見学
・5月10日…3年生役場へ一日行政
・6月3日…選挙啓蒙運動
・8月31日…水泳大会(畔川)
・9月5日…校庭敷地作業
・9月6日…校内角力(すもう)大会
・10月23日…穴馬方面へ化石採集
・12月1日…英語学習発表会