イベント (特集)健康はお口から
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- 発行日 :
- 自治体名 : 山梨県上野原市
- 広報紙名 : 広報うえのはら 2025年11月号
「食べる」、「話す」、「笑う」といった歯や口の機能は、心身の健康に欠かせません。その中心にあるのが歯とお口の健康であり、これは虫歯や歯周病の予防だけではなく、全身の健康に深く関わっています。今回の特集では、生活習慣病とお口の健康との関わりや、山梨県および北都留地区歯科医師会の取り組みなどについて紹介します。健康寿命の延伸に向けて、「歯とお口の健康」について考えてみましょう。
■1月8日は「いい歯の日」です
歯とお口の健康について考えてみましょう
○生活習慣病と歯の健康
糖尿病や高血圧、脂質異常症、心疾患、脳血管疾患などの生活習慣病は、現代の日本における主要な健康課題です。近年の研究では、歯周病が糖尿病を悪化させたり、逆に糖尿病が歯周病を進行させたりする「双方向性の関係」が明らかになっています。また、歯を失うことによって食事のバランスが崩れ、肥満や高血圧のリスクが高まることも報告されています。つまり、歯やお口の健康を守ることは、生活習慣病を予防するための重要な鍵なのです。
○生活習慣病を予防するためにできること
・毎日の歯磨きを丁寧に行い、定期的に歯科検診を受ける
・バランスの取れた食生活を心がけ、噛む習慣を大切にする
・禁煙や節度のある飲酒を意識する・適度な運動を習慣づける
・睡眠をしっかり取り、ストレスを溜めない生活をする
これらはすべて、生活習慣病の予防とお口の健康に直結しています。日頃から心がけましょう。
◯医科歯科連携の推進
生活習慣病を発症して医療機関に通う患者さんが、歯科治療を受けることで症状が改善するケースがあります。そこで山梨県歯科医師会では、医師や薬剤師、栄養士などの多職種で連携を取りながら、患者さんに最適な支援を行っています。特に糖尿病患者の口腔ケアを強化し、全身管理に努めています。また、生活習慣病とお口の健康をつなぎ、健康寿命延伸のための活動を行っています。
歯の健康を守ることは、単なる「お口の中の問題」ではなく、全身の健康と生活の質に直結します。今後も地域に根差し、医科と協力しながら、地域の人々の健康を支える活動を続けていきます。
○休日歯科救急診療(富士・東部)
山梨県歯科医師会では、休日や祝日に突然の歯のトラブルに見舞われた際にも安心して応急処置を受けられるよう、「休日歯科救急診療」を実施しています。
富士・東部地域では、「富士・東部口腔保健センター」がその拠点となっており、県歯科医師会員が順番で診療にあたっています。
診療日:休日・祝日および年末年始(12月29日~1月3日)
時間:午前10時~午後7時
場所:都留市立病院敷地内(都留市つる5155)
【電話】56-8899(歯は救急)
■まちの話題
山梨県高齢者よい歯のコンクール表彰
お口の健康に努力してきた皆さんを表彰し、お口の健康の大切さを啓発することを目的として、山梨県歯科医師会が主催する「山梨県高齢者よい歯のコンクール」は、毎年6月に実施されています。
第39回の開催を迎えた今年は、『一生 自分の歯で食べよう』をテーマに実施されました。
上野原市においては、75~79歳の部で、山下雅一(やましたまさかず)さんが山梨県歯科医師会奨励賞を受賞されました。おめでとうございます。
■北都留地区歯科医師会の取り組み
北都留地区歯科医師会では、地域に根差した歯科医療の提供のため、歯科治療以外に生活習慣病の知識普及や医科との連携による総合的な健康管理を支援しています。
■歯科啓発セミナー開催のお知らせ
日時:11月30日(日)午後1時~3時
場所:総合福祉センターふじみ 2階 会議室B・C
対象:医療従事者、専門職者など(一般の人も参加可能)
内容:講演「医科歯科連携の重要性について」、「お口と全身の関係性について」、「口腔ケアの重要性について」
講師:上野原市立病院 総合診療科 松本 朋宏(まつもと ともひろ) 医師
主催:北都留地区歯科医師会
参加:無料
申込:不要
問い合わせ:子育て保健課医療保健担当
【電話】62-4134
