くらし 年頭のごあいさつ
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- 発行日 :
- 自治体名 : 山梨県西桂町
- 広報紙名 : 広報にしかつら 令和8年1月号
西桂町長 堀内達也(HORIUCHI TATSUYA)
令和8年の新春を迎え、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
町民の皆様が、健やかに新年をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。日頃より町政運営に対し、深いご理解と温かいご協力を賜り、心より厚く御礼申し上げます。
さて、令和7年は、我が国にとりましてさまざまな重要な出来事があった一年でありました。7月に実施された参議院議員選挙においては、政局に大きな変化が生じました。この結果は、国民の政権への不満や不信感の高まりが反映されたものと考えられ、選挙を通じて私たち一人一人の声が政治に反映されることの重要性を、改めて強く実感させるものとなりました。
また、女性による初の内閣総理大臣の就任は、女性の一層の活躍と多様性の推進に向けた大きな節目となりました。これを契機として、男女共同参画社会の実現に向け、我が国全体がさらに前向きに変化していくことを期待しております。
一方で、世界的な経済情勢の変動も、私たちの生活に大きな影響を及ぼしております。アメリカ大統領による関税政策や物価高騰の長期化は、地域経済や各家庭の暮らしにとって、依然として大きな課題となっております
■財政状況と町政運営について
私が町長に就任してから、早くも1年余りが経過いたしました。私は公約の最重点課題として「財政の健全化」を掲げました。将来にわたり持続可能な財政運営の確立に取り組んでいるところでありますが、現時点での当町の財政状況についてご報告いたします。
令和6年度決算における経常収支比率は89.4%となりました。この数値は、町が毎年必ず必要とする支出が大部分を占めていることを意味しております。一般的にはこの数値は70%~80%程度が適正とされ、その場合には町独自の事業を展開できる余地があるものとなります。
経常収支比率89.4%という状況下において町が自由に使える財源は10.6%程度に限られます。国や県の補助金を活用した事業においても、全額補助となる事業は多くはなく、他の財源を充当することになります。その結果として町単独での新たな事業はしばらく見送ることになります。仮に毎年必ずかかる経費を1%削減するとして、約4,000万円を削減することになりますが、大変厳しいものです。
将来負担比率29.1%という数値が初めて算定されました。
この将来負担比率の主な要因は、新庁舎建設に伴う約12億円の地方債(借入金)と、約6億4千万円の基金取り崩しによるものです。
このような状況のもと、今年度予算では、収入約26億6千4百万円に対し、支出は30億6千8百万円であり、その差額4億8百万円については、これまで積み立ててきた基金を取り崩して補填する予定です。
主な支出としては、旧庁舎の解体に要する1億3千1百万円、公債費の返済1億8千万円、小中学校タブレットの更新費用および国による基幹業務システム標準化に係る移行費用1億1千9百万円など、令和6年度から引き継いだ事務事業によるものが中心となります。
現時点では町単独での新たな開発事業については、極めて慎重にならざるを得ない財政状況です。
しかし、時間はかかりますが財政健全化に向けて様々な施策を実施し、行政サービスの維持・向上に努める所存です。
これまで進めてきた優先施策の一端について、その進捗状況とあわせてご報告申し上げます。
■旧庁舎解体と跡地活用について
現在、役場旧庁舎の解体工事を実施しております。旧庁舎は、昭和46年1月の供用開始以来、約55年にわたり、西桂町の歴史とともに、町民の皆様と歩んでまいりました。
今回の解体事業は、新庁舎周辺の景観形成の推進に加え、災害時等におけるリスクの排除という観点から、優先的に取り組むべき事業として位置付け、令和7年度の主要事業として進めているものです。工事期間は令和8年6月末までを予定しており、長期間にわたり騒音や通行規制など、町民の皆様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
なお、解体後の跡地につきましては、手狭となっている来庁者用駐車場の拡充を中心とした有効活用を検討してまいります。
■「住みたい町、西桂」に向けた3つのビジョン
次に、「住みたい町、西桂」の実現に向けて掲げました3つのビジョンについて、その取組状況をご報告いたします。
◇1.子育て世帯を全力で応援する町
この実現に向けた具体的施策として、令和7年の夏休み期間中、「長期休業中の学童保育における給食提供」を国庫補助金を受け、試行的に実施いたしました。一定の成果が得られた一方で、支援対象者の範囲、運営体制、給食内容などに課題も見られました。今後、事業の検証を通じて改善すべき点を整理し、よりよい制度となるよう検討を進めてまいります。
◇2.暮らしに寄り添う町
移住・定住の促進に向けては、当町の「空き家バンク」に登録された物件について賃貸借等の契約が締結された場合に利用できる補助金制度として、「移住促進住宅リフォーム工事補助金」を創設いたしました。
あわせて、空き家バンクへの登録にあたり、家財道具等の不用品処分に要する経費の一部を支援する「西桂町空き家家財道具処分等補助金」制度も創設し、空き家の有効活用と移住希望者の受入環境の整備を進めております。
◇3.住民が楽しむ町
お祭りの復活と地産地消の推進に向けては、町民文化祭にあわせ、町内農産物生産者による「農産物直売会」を復活・開催いたしました。当日は天候にも恵まれ、商工会と協賛した「みつとうげバザール」との相乗効果もあり、かつての賑わいを彷彿とさせる催しとなりました。
また、12月に開催した農産物直売会では、多くの農産物生産者が参加し、旬を迎えた新鮮な季節の農産物が数多く並び、会場は多くの買い物客で大変な賑わいとなりました。安価で安心・安全な農産物の提供を通じて、地域の賑わいの創出や消費者の購買意欲の向上に資するだけでなく、生産者の生産意欲の向上にもつながるものと考えております。
あわせて、町内の農産物生産者より学校給食への食材供給も行われ、これらの事業により、遊休農地の解消など、当町が抱える課題の解決にも寄与する取組であることから、今後も引き続き推進してまいります。
以上、重点事業として掲げました公約のうち、令和7年に取り組みました主な事業の実施状況についてご報告申し上げました。このほかの事業につきましても、町民の皆様が安全・安心に暮らすことができる、魅力あるまちづくりの実現を目指し、鋭意取り組んでまいる所存です。
町民の皆様におかれましては、本年も変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
結びに、本年が皆様にとりまして、健康で幸多き飛躍の一年となりますことを心からご祈念申し上げ、令和8年の年頭のごあいさつといたします。
