- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県長野市
- 広報紙名 : 広報ながの 2025年12月号
■ヒートショックとは
急激な温度の変化により、血圧が上下に大きく変動することをきっかけとして起こります。軽度であれば目まいや立ちくらみ、重度の場合は心筋梗塞や脳卒中につながり、命に関わることもあります。特に入浴時に起こりやすく、注意が必要です。
■ヒートショック対策
血圧の急激な変化を避けるため、住宅内の温度差を小さくすることなどが効果的です。
◇浴室
・入浴前に脱衣所や浴室を暖める
・湯温は41度以下、お湯に漬かる時間は10分程度を目安に
・浴槽から立ち上がるときはゆっくりと
・食後すぐ、飲酒後、医薬品服用後の入浴を避ける
・入浴前に同居者に一声かける
◇トイレ
・トイレの近くに暖房器具を置く
・便座を温める
・いきみすぎないように注意する
・立ち上がるときはゆっくりと
■低体温症とは
体の内側の温度である深部体温が35度未満となり、体の震えなどの症状が出ることです。重症化すると、血液が十分に脳に行かなくなり、意識障害などを引き起こす可能性があります。
昨年の低体温症による全国での死亡者数は1,394人で、その8割以上は65歳以上の高齢者でした。また、全体の半数近くが自宅内で発生しているため、屋内でも気を付ける必要があります。
■平熱が「低体温」の人が増えている
低体温症ではないが、平熱が35度台とやや低い、「低体温」という状態の人が増えています。「低体温」の原因の多くは、運動不足による筋肉量の低下といわれています。筋肉には体内で熱を作る役割があります。筋肉が少ないと体内で作る熱が少なくなり、低体温の原因となるだけでなく基礎代謝や免疫力も低下するため、注意が必要です。
■低体温症などの予防のポイント
◇部屋の温度を18度以上に保つ
寒さによる健康被害を防ぐため、世界保健機関(WHO)が推奨しています。
◇体を冷やさない工夫
・下半身は血行が悪くなりやすいので、締め付けない衣類や靴下などで工夫しましょう。
・ショウガやネギなど体を温める食材や温かい食事を取り、体の内側から温めましょう。体温を上げるためには、朝食を取ることも大切です。
・室内でできる運動などを習慣的に行いましょう。筋肉量を増やすことは基礎代謝や体温の向上につながります。
問合せ:健康課
【電話】226-9961【FAX】226-9982
