くらし [特集]自分の個性(カラー)で、未来を描ける社会を目指して(2)

■基本目標II 仕事と生活
男女がともに活躍する社会づくりを進めます
・政策や方針を決める重要な意思決定の場への女性の参画を進めます。
・誰もが働きやすい環境づくりに取り組みます。

●誰もが働きやすい環境づくりに取り組む方の声
▽誰もが働きやすい環境を当たり前に
株式会社宮下組 総務部長 石塚さん
建設業界は男性が多いため、女性が働く環境の整備について遅れを感じていました。また、人手不足の状況から、女性や若い人の雇用拡大が重要な課題でした。
このため、休日数の増加や「子の看護休暇」の創設、現場事務所への女性更衣室の設置など、誰もが働きやすい環境づくりを行ってきました。
このような環境が特別なことではなく、当たり前になるようにしていきたいです。

▽家族との時間が増えました
株式会社宮下組 総務部係長 穂苅さん
休日数の増加によって、これまで参加できなかった家族の行事に参加できるようになりました。また、子育てに関する休暇制度によって、子育て中の従業員も働きやすい環境が整ってきています。
家族と過ごす時間も増え、家庭と仕事の両立ができていると感じています。

■令和6年度 男女共同参画推進事業者表彰
市では、家庭生活・職場・地域などのあらゆる分野で男女が自らの意思によって活動し、能力を発揮できる環境づくりに積極的に取り組んでいる個人や団体を募集し、表彰しています。
令和6年度は、株式会社宮下組が受賞されました。
※表彰の様子は動画でもご覧いただけます

●評価された取り組み
▽ワークライフバランスの推進
年間休日数を拡大(令和6年度~)
108日→120日

▽子育て支援
時間単位で取得できる「子の看護休暇」を創設

▽不妊治療と仕事の両立
不妊治療に関する休暇を創設

▽育児・介護と仕事の両立
「短時間正社員制度」を創設

▽資格取得支援
建設業に関する資格取得費用を全額補助(講習費・参考書代・受験代・交通費)

▽社員がいきいき働ける環境づくり
技術面に加え、マインド面(褒め方、叱り方、育成の仕方)に関する研修も実施

▽現場で働く女性のために
現場事務所に女性専用の更衣室・トイレを設置

職場環境の整備や制度の充実により、家庭と仕事が両立できる体制と風土が醸成されています。

■基本目標III 安全・安心
男女で安全・安心な社会をつくります
・DVや性犯罪などの暴力やハラスメントをなくします。
・ひとり親や生活困難な状況にある女性などを支援します。
・誰もが健康でいきいき活躍できるよう支援します。
・防災対策に男女双方の視点を活かします。

●性別による身体の違いや命の大切さを伝えている方の声
▽お互いを思いやり、自分や周りの人の命を大切にできるように
助産師
市内の小・中学校で「いのちの授業」を行っています。
授業では、性別による身体の違いを説明し、お互いを思いやり尊重することの大切さを伝えています。また、胎児と同じ重さの人形や紙芝居を使って、命の芽生えから誕生までの過程を説明し、一人ひとりの命がかけがえのないものであることを伝えています。
授業を受けた児童・生徒からは、「自分の存在の大切さに気づいた」という感想が多く寄せられており、この取り組みの意義を実感しています。
今後も、性別に関係なくお互いを思いやる心と、自他の命を大切にする意識を育んでいきたいと考えています。

■イベントのお知らせ
▽らいてう講座(1) ジェンダーフリーをすすめる家庭科教育
家庭科における男女共修の実現は、戦後の教育界において最大の成果でした。これらの歴史を学び、現状を一緒に考えてみませんか。
日時:7月19日(土)13:30~15:30
場所:市民プラザ・ゆう
講師:富松裕子氏、櫻井幸子氏
料金:500円(資料代)

問合せ:市民プラザ・ゆう
【電話】27・2988

■一人ひとりの「一歩」が社会を変える
誰もが持っている個性や能力を活かして、自分らしく生きることのできる社会に向け、多くの方々が実際に活動をされています。
性別に基づく固定的な考え方やアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を持つと、自分自身や周りの人の可能性を制限してしまいます。
自分の個性(カラー)を活かし、自由に未来を描ける社会に向けて、一人ひとりができることを考え、実践していきましょう。

問合せ:人権共生課
【電話】23・5245