くらし [特集]自分の個性(カラー)で、未来を描ける社会を目指して(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県上田市
- 広報紙名 : 広報うえだ 令和7年6月号
6月23日~29日は男女共同参画週間
■「男女共同参画社会」って、どんな社会?
性別に関係なく誰もが社会の一員として、自分の意志でどんな活動にも平等に参画できる社会のことです。
■「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を持っていませんか?」
●アンコンシャス・バイアスとは?
過去の経験や見聞きしたことから、無意識のうちに形成される考え方の傾向のことです。
●小学生の通学風景を見てみましょう
かつては「女子は赤、男子は黒」が当然だったランドセルも、好きな色を自由に選べるようになりました。
その一方で、大人は無意識のうちに「男らしく」「女らしく」と決めつけてしまう場面も少なくありません。
仕事や家事の役割分担、服装など、性別による決めつけが無意識のうちに生活の中に残っていないでしょうか。
※特集の内容は動画でもご覧いただけます
■アンコンシャス・バイアスを減らす3つのポイント
1 「べき」「普通は…」に注意!
「男性なら残業するべき」「普通は女性なら結婚するものだ」といった言葉が出たら、立ち止まって考えてみましょう。
2 相手の「サイン」を見逃さない
会話中に相手の表情が曇ったりしたことはありませんか?そんな時は、自身の言動を振り返ってみましょう。
3 常に自分に問いかける
常に自身の言動を振り返り、問いかけることが大切です。
■アンコンシャス・バイアスを自覚できると
・相手の考え方や価値観を受け入れ、多様性を尊重できるようになります。
・組織としてもコミュニケーションが円滑になり、組織のパフォーマンスが向上します。
■アンコンシャス・バイアス チェック
無意識に思い込みや偏見を持っていませんか?チェックがついた項目は、少し立ち止まって考えてみましょう。
□性別、世代、学歴などで相手を判断している
□血液型で相手の性格を決めつけている
□「親が単身赴任中」と聞くと父親を想像する
□「パイロット」と聞くと、男性をイメージする
□「しゅふ」と聞くと、女性をイメージする
□「育児中の女性は、重要な仕事を担当するべきではない」と思う
■うえだカラフルプラン
市では、「誰もが輝いて生きることができる社会の実現」を目指し、第4次上田市男女共同参画計画(うえだカラフルプラン)を策定し各種施策を実施しています。
計画では、特に重要となる分野を「学び」「仕事と生活」「安全・安心」の3つとし、それぞれ基本目標を定めています。各分野に関する市の目標や取組事例を紹介します。
●基本目標I 学び
男女共同参画社会の実現に向けた学びを充実させます
・男女の格差を無くすための啓発活動に取り組みます。
・男女共同参画の視点に立った子どもへの学びの充実をはかります。
・人権や多様性の尊重について理解を広めます。
●啓発活動や学びに携わる方の声
▽性別にかかわらず幸せに暮らせる社会に向けて
NPO平塚らいてうの会 代表理事 沓掛さん
平塚らいてうの志である「平和」・「女性差別撤廃(男女共同参画)」の実現に向けて活動しています。
男女共同参画の啓発としては、毎年開催する「らいてう講座」を通じて、性別にとらわれない平等な社会づくりの推進に取り組んでいます。
「男だから」「女だから」ではなく、「人間」として幸せに暮らすことのできる社会の実現に向けて、今後も取り組んでいきます。
▽それぞれの個性を尊重できる未来に向けて
長小学校 宮原先生、6年1組の皆さん
長小学校では毎月「人権学習の日」があり、人権に関する学びを深めています。その一環として、心と体の性別が一致しないトランスジェンダーである長岡春奈さんのお話を聞きました。
授業を通じて、自分の意見や今後の行動を決めるきっかけとなる、大きな学びになったと感じています。
▽児童の皆さんに授業の感想を聞きました
・増田さん
自分の個性が他人に認められずに苦しんでいる人がいたら、優しく接したいと思いました。
・杉原さん
人それぞれ個性があって良いと思いました。
いろいろな人の個性を尊重したいと思いました。
・石塚さん
人それぞれの個性に寄り添ってあげたいと思いました。
個性が原因でつらい思いをしている人がいたら、やさしく話しかけたいと思います。