- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県伊那市
- 広報紙名 : 市報いな 令和7年12月号
■展覧会情報
◇「戦後80年展-創造の翼を広げる作家たち-」
会期:令和8年1月30日(金)まで
内容:戦争を体験した収蔵作家の戦中・戦後における作品と共に現代作家の平和への願いをこめた作品を展示します。独自の創造の翼を広げる作家たちの作品から戦後80年を振り返ります。
◇「ギャラリートーク-出品作家と語る戦後80年展-」
日時:令和8年1月10日(土)午後1時30分~3時
会場:信州高遠美術館
メンバー:北原勝史(きたはらかつし)、坂本勇(さかもとゆう)、柴田久慶(しばたきゅうけい)、前田博(まえだひろし)、丸山栄一(まるやまえいいち)、村上忠志(むらかみただし)
◇「魅惑のガラス世界展」
会期:令和8年1月30日(金)まで
内容:熔壌ガラスの生みの親であり、日本ガラス工芸の第一人者である江副行昭(えぞえゆきあき)のガラス作品と沖正一郎(おきしょういちろう)コレクションより寄贈の中国工芸の精華である鼻煙壺(びえんこ)を展示します。
■アートスクール[要予約]
◇お正月フラワーアレンジメント講座
講座(1):12月20日(土)午前9時15分~10時15分
講座(2):12月20日(土)午前10時45分~11時45分
※開始時刻10分前に美術館集合
講師:矢島修(やじまおさむ)さん(矢島園芸)
定員:各回15人
会場:美術館ロビー
受講料:3,200円※材料費込
持ち物:作品持ち帰り用の箱(30cm四方)、新聞紙、花切ばさみ
※申込締切12月13日(土)
◆今月の一押し!
「戦後80年展―創造の翼を広げる作家たち―」より
「堕天使」
制作年 1960年頃
素材・技法油彩・アクリル/画布
福沢一郎(ふくざわいちろう)
(1898-1992)
この絵が描かれた1950~60年代の日本は戦後の混沌とした世相から復興へと向かい、高度経済成長期が始まろうとしていた時代です。福沢は、戦中・戦後の鬱気を払うかのように、国内外へと頻繁に旅をしました。この時期の作品は未開の地方のエスニックな題材を積極的に取り入れたり、さまざまな手法を試みるなど、作風が闊達になりました。
「堕天使」も一味変わった作品です。ベースはエアブラシによる吹付けで制作され、その上に筆で数人の天使が描かれ、2種類の手法を混合して描かれています。他の福沢作品にはあまりみられない手法です。またエアブラシの背景と手描きの部分は異なる時期に描かれた可能性もあり、福沢の軽妙かつ洗練された技量を感じ取れる作品です。こちらは「戦後80年展―創造の翼を広げる作家たち―」でご覧いただけます。
▼12月休館日
2日(火)、6日(土)、9日(火)、16日(火)、23日(火)、28日(日)~31日(水)年末年始休館
問合せ:信州高遠美術館
〒396-0213 伊那市高遠町東高遠400
開館時間…午前9時~午後5時(最終受付は午後4時30分まで)
入館料…大人500円(400円)
※()内は団体および割引料金
※高校生および18歳未満の方、障害者手帳などをお持ちの方とその付き添いの方1人は無料です。
【電話】0265-94-3666【FAX】0265-94-3936【E-mail】[email protected]
