- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県伊那市
- 広報紙名 : 市報いな 令和7年11月号
■早めの対策で認知症を予防しましょう
高齢化に伴い、認知症やMCI(軽度認知障害)と診断される方が増えています。MCIとは、認知症と診断される一歩手前の状態です。適切な対策で健常な状態への回復や認知症への進行を遅らせることが期待できます。

▽難聴は認知症のリスク2倍?
難聴は、認知症の発症と最も関連の強い、予防可能なリスクとして示されています。難聴は生活の質を下げ、人との交流の乏しさや孤独、抑うつ等をもたらす可能性が報告されています。
難聴の原因の中には耳の病気が潜んでいることもあります。耳の聞こえが悪いと感じたら、まずは耳鼻咽喉科へ行きましょう。また、生活の質を高めるために補聴器で聞こえにくさを補うこともとても大切です。
▽生活習慣病と認知症
中年期の高血糖や高血圧、肥満、脂質異常症などは将来の認知症発症リスクを高めます。認知症のみならず、脳血管疾患や心疾患予防のためにも、自覚症状が無くても年に一度は健康診断を受けましょう。適切な治療や生活習慣の見直しにより、若いうちから血管を守っていきましょう。
▽運動は認知機能向上に効果あり
運動をすると、脳の血流量が増加したり神経細胞が増えたりするといわれています。さらに、認知機能の低下に影響を与える「うつ症状」の減少や、「睡眠」を良好にする効果があります。ウォーキングなどの有酸素運動や筋トレが効果的です。
市では、認知症予防や健康づくりを目的とした教室・地域の集まりがあります。ご興味のある方はぜひご相談ください。
問合せ:福祉相談課 相談支援係
