- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県伊那市
- 広報紙名 : 市報いな 令和7年11月号
猛暑が続いた夏も終わり、ようやく秋。秋といえば、文化、芸術、スポーツ、そして食欲の秋。
娘夫婦が育てた新鮮な野菜をおすそ分けしてもらった。かつお節と醤油をかけ、豆板醤(とうばんじゃん)を添えた生茄子(なまなす)の千切り、大好物の一つである。ビールのおつまみにも良いし、ご飯もつい食べ過ぎてしまう。とても美味しくいただいた。
実家では普通に食べていたが、県外での学生時代、夕食を食べに行った居酒屋で無性に食べたくなり、メニューには無かったが生茄子の千切りをリクエストしたら出してくれた。どうやら世間では生のまま茄子を食べないようだった。伊那地域では多数派と思っているが、実は少数派なのか、未だに気になるところである。
珍しい食べ物といえば、宴会の差し入れとして「家で煮たから是非食べてみて」と勧められて断り切れなかったカレー皿に山盛りのゲンゴロウの佃煮(つくだに)。一匹だけ羽をむしって食べてみた。きれいな水で泥抜きされていて臭みも無かったが、カブト虫に近いサイズでさすがに大きく、飲み込むのに苦労した。蜂の子、イナゴ、ザザムシ、カイコの信州四大珍味+1とされているようだが、東京には昆虫食のガチャガチャまであり、中にゲンゴロウも入っているようである。
教育次長 髙嶋利幸(たかしまとしゆき)
