くらし 《クローズアップ(2)》下水道使用料の改定に向けて

■健全な経営を目指して
下水道は、市民の皆さまの快適で衛生的な生活を支える大切な役割を果たしています。しかし、近年は事業の経営環境が厳しくなっており将来の持続可能な運営に向けて見直しが必要な時期を迎えています。

▽使用料収入・利用者数の減少が続いています
下水道事業を支える使用料収入は、人口減少や節水機器の普及などにより年々減少しています。令和6年度(2024年度)から令和16年度(2034年度)にかけて、収入は約3億7300万円から約3億2300万円へと減少する見込みです。

▽支出は高止まりも今後は横ばいの見込み
市では、経費削減に向けた取り組みを進めていますが、資材費や電気料金等の高騰により、支出全体を大きく削減することは難しい状況が続いています。

▽費用削減に向けた取り組み
限られた財源の中で安定した事業運営を維持するため、次のような費用削減の取り組みを進めています。

・広域化・共同化の推進
これまでに、市内に13あった処理区を8処理区に再編し、施設の集約と管理業務の一元化により、維持管理コストの削減を実現しています。今後は近隣市町村との連携による広域的な管理体制の構築を視野に入れ、運転・保守業務の共同化や専門人材の有効活用など、より効率的な経営体制を目指します。

・不明水対策の強化
下水道には、本来流入しないはずの雨水や地下水など﹁不明水﹂が流れ込むことがあり、処理費用の増加や施設の負担につながっています。老朽化した管路の調査や修繕を進めることで、この不明水の流入を防止し、無駄な処理コストを抑える取り組みを進めています。
これらの対策により、少しでも経費を抑え、持続可能な下水道運営を目指しています。

▽8月に下水道使用料の改定を予定しています
こうした経営改善の努力を進める中で、令和6年度(2024年度)には水道料金等審議会を開催し、答申をいただきました。この答申を踏まえ、将来も安全で安定した下水道サービスを維持していくために、令和7年(2025年)8月に下水道使用料の見直しを予定しています。市民の皆さまにはご負担をお願いすることになりますが、次の世代へ健全な下水道事業を引き継ぐため、ご理解とご協力をお願いします。

※飯山市水道料金等審議会の開催内容については、本紙掲載の二次元コードよりご覧いただけます。

問合せ:上下水道課 業務係
【電話】0269-67-0739(課代表)