- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県小海町
- 広報紙名 : 小海町公民館報 第560号
本年二〇二五年は、第二次世界大戦終結八十年という節目の年にあたる。戦後の復興、高度経済成長、そして平和国家としての地位の確立は、日本にとって大きな成果で、先人の努力の結晶であろう。唯々感謝しかない。
今日の日本は少子高齢化や人口減少、地域の過疎化、経済格差、そして変化する国際情勢といった新たな課題に直面している。特に将来の働き手が減っていく中で、多様な働き方を認める社会の仕組みづくりが必要だ。これらの問題に対応するためには、社会全体で知恵を出し合い、柔軟に対応していく事が求められている。
私たちが次の世代に引き継ぐべきものは、「過去の成功」だけではなく、変化を恐れず、より良い社会を目指して努力する姿勢だ。戦後八十年を区切りとし、新しい時代にふさわしい日本のかたちを共に考えていく事が、今を生きる私たちの大切な役割ではないだろうか。