くらし 小海の自然 山菜(26)

文:故 畠山久紀

《イタドリ(スカンポ) タデ科》
4月下旬~5月下旬

里から山の中まで、土手やあぜ道、道端に生える雌雄異株の多年草。葉は、やや先がとがった卵形で葉柄があり、茎に互生する。春先に紅紫色の芽をだし、よくめだつ。茎は、高さ1~1.5mまで伸び、夏にはたくさんの白い小花をつける。似た仲間に、オオイタドリ、ケイタドリなどがあり、イタドリ同様食べられる。

■食べ方
春に伸び出すタケノコ状の若芽を折りとる。太めのものがよい。皮をむいて生食すると、水気が多く酸味があるので、口の中がスッキリした感じになる。薄切りにして塩でもみ、サラダにしてもおもしろい。サッとゆでて、水にさらしながら皮をむき、おひたしやあえもの、酢のものに。若い芽は、天ぷらにするか、短冊状に切って、ゆでてから煮つける。