くらし 信州・長和町地域おこし協力隊 古道を知り今そして未来へ

小谷 沙智(おだに さち)隊員

昨年1月から活動している小谷沙智と申します。私のミッションは、中央分水嶺トレイルをはじめとする長和町の自然資源を活かしたPRやツアー開発です。現在、観光協会に席を置いています。まもなく着任から一年を迎えるにあたり、この一年を簡単に振り返ります。

■春から夏(4〜7月)
「ランandウォーク」を実施し、毎週のように参加してくださる方もいて、はじめて町の皆さんと交流できたことが何よりの収穫でした。
6月には木島平村で行われたトレイルランニングのレース「奥信濃100」の100kmを完走し、その際はザックになっちゃんの人形を付けて走りました。なっちゃんをきっかけに声をかけていただくことも多く、「ただ走る」以上の交流や長和町PRにつながりました。

■夏から秋(7〜9月)
参画していたトレイルの大会「信州・長和マウンテントレイル」の準備に奔走しました。コースチェックで1日50km走ったり、標高1,400〜1,900mで草刈り、試走イベントの開催など、出来ることは一つひとつ自分の手と足を動かして積み重ねてきました。
8月末からは、大山獅子の練習にも参加し、笛に挑戦しました。顔写真はご厚意で獅子を着用させていただいた際の時のものです。改めて獅子の重さと一緒に、伝統の重さを実感しました。来年に向けてSNS立ち上げの準備も、今、進めています。

■そして10月
1年目の集大成として大会本番を迎えました。
最初は全く集客できず、中止も危ぶまれましたが、観光協会による観光情報の発信と、私自身の“選手目線”の発信を重ねた結果、最終的には予想を上回るエントリーとなり、当日は多くの選手から笑顔と『楽しかった!』という声を聴くことができようやく安堵することが出来ました。

全てがゼロからスタートだった私は、失敗したり、悩むことも多い一年目でもありましたが、振り返ると、ミッションがあったからこそ様々な挑戦をして、沢山の経験をすることができました。また地域の皆さんと関わる機会も確実に増え、移住しただけではこんな風に関われなかったなと思っています。
私のことをよく知らない頃から、関わってくださった皆さんには、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
二年目もまだまだ不慣れな部分は多いかもしれませんが、皆様にご指南をいただきながら、豊かな長和町の可能性を一緒に広げていきたいと思います。