くらし 令和7年3月 村議会 村長提案説明(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県朝日村
- 広報紙名 : 広報あさひむら 2025年5月号
令和7年3月議会、村長提案説明内容を抜粋してお知らせします。全文は村ホームページをご覧ください。
村の情勢ですが、ウインタースポーツは2月末までにシーズン終了となりました。スケート場は33日の営業で3,214人の来場客があり、前年比130%、村内の利用者は33%でした。
又、あさひプライムスキー場には17,066人の来場客があり、前年比108%、良いシーズンであったと思います。
今年の冬は積雪が無く除雪車両の出動が今現在ありません。
この様な状況から、渇水が心配されますが、昨年に大尾沢浄水場のろ過方式を砂ろ過から膜ろ過に設備の更新をはかり、主に舟ヶ沢の取水のろ過能力が30%増え、かつ御馬越水道の直結により、水道水の確保は出来ています。
私の任期も折り返しとなる新年度を迎えるに当たり、2年間の振り返りと、今後2年間に何を行うのかをお示しし、令和7年度の所信と施政方針を述べたいと思います。
2年間を総括しますと、コロナ明けとともに、経済や社会が徐々に元に戻る部分と戻り切れない部分や新たな価値観も出る等、村政にも多くの影響が出ました。コロナ禍で希薄となったコミュニケーションを図り、村民との距離を縮める為、新たに融和集会と銘打った懇談会を21回開催し、村創りの参考にさせていただきました。
安心・安全・災害への備えでは、鎖川右岸の防災拠点としての西洗馬防災センターの完成・村内8か所に防犯カメラの設置・同報系防災無線の更新・消防団の方向付けとなる消防ビジョン作成等が大きな事業でした。
一方、地区未加入問題においては、解決策として防災減災の観点から自主防災部会の編成と加入を推進してまいりました。しかし、問題は発展し地区を解散せざるを得ない事象が発生しています。
福祉の面では、小学生の給食費無償化・高校生の交通費補助・波田方面へのバス路線の新設と広丘線の拡充・買い物セミデマンドタクシー開始・高齢者福祉として入浴料や補聴器の補助制度も実現できました。
後半の2年間、村政を進める基本スタンスには変更ありません。村創りのスローガンは「福祉と融和にあふれ、明るく・楽しく・静かに暮らせる朝日村を創ります」とし、村政を進める基本的な考え方として、
(1)1期目からの事業を継続する。
(2)福祉を「ふつうのくらしのしあわせ」とし、高齢者や子どもや障がい者に重みを置いた福祉施策を展開する。
(3)仕事を進める上での着眼点を、村民視点・三現主義とし、Q(仕事の質を上げる)C(コストを削減する)D(仕事の納期を守る)S(スピードとスマイルを持って)、QCDSで仕事を廻す。
(4)健全財政の維持に努める。
この基本的考え方で村政運営を行ってまいります。ここで、令和7年度の重点施策について述べてまいります。
■融和で強い村創り
第6次総合計画後期基本計画は、朝日村総合計画審議会で審議され、令和7年度から5年間の進むべき方向性が示されました。
環境基本計画も第4次版が制定され、環境に関する施策は、国や県の定めるCO2削減目標に沿った活動を行ってまいります。新たな活動として、環境やゼロカーボン等をテーマに村民向けセミナーを定期的に開催してまいります。
その他、「地域レジリエンス自立分散型エネルギー設備導入事業」を小学校の屋根を活用し、周辺の公共施設へ配電する事業を計画します。
■教育、子育て支援で地域の宝、子供を育む
教育大綱の改定時期に伴い、第3次朝日村教育大綱として改定しました。
新たに中学校の部活動の地域移行が行われます。先生の働き方改革の一環として行われ、地域での受け皿づくりが必要です。
■医療体制、高齢者支援の充実
福祉施策は、朝日村第2次地域きずなプランとして、令和7年度から5年間の活動方針を決定し推進してまいります。子どもの福祉として、18歳以下の医療費窓口負担無料化を行います。
子どもや高齢者が集える「あさひ診療所」の建設に着手いたします。完成後は着任される先生と共にスマート医療として、村の健康村活動とタイアップし、オンライン診療等DXを駆使した健康村活動を追求してまいります。
■人口減少対策
人口確保対策は、準備を進めてまいりました保育園西に若者世帯賃貸住宅の建設に着手いたします。併せて、土地開発公社の事業として西洗馬中組地区の西に住宅団地の造成に着手をいたします。