- 発行日 :
- 自治体名 : 長野県朝日村
- 広報紙名 : 広報あさひむら 2025年5月号
■商工業支援と農業・観光・ゼロカーボンビジョンの推進
朝日村の農業ですが、10年後を想像するに、何らかの確実な手を打たないと農業が衰退するのではと強い危機感がございます。農地の見える化と親元就農の支援策の拡大や新規就農者を確実に得て行く等、多くの事業を展開しなければなりません。
次に、企業誘致についてでございます。日本水力株式会社の小水力発電事業に関して、現在の計画を一旦停止する方針が村に示されました。村としましては、現在の設計に対して水量と取水方式に関し設計変更等を求めています。
次に、株式会社長野県食肉公社に関してでございます。松本クリーンセンターの耐用年数がせまり、建て替えが必要です。その建設用地にある株式会社長野県食肉公社の移転は必須であり、朝日村が最有力候補地となった今、誘致を実現させたいと思います。
昨年は、誘致に向け地権者への説明、周辺住民への説明、全村民に向けた説明と説明会を重ねてまいりました。村民の声の一部に、マイナス面の話もいただいております。今後は話の進展がある度に説明会を重ね理解を得て行く所存です。
次に、松くい虫対策についてでございます。昨年、松くい虫被害木の調査を従来の目視による調査からドローン撮影による画像処理技術を採用し、予想以上に被害が西洗馬方面の山林に拡大している事が判明しました。樹種転換を西洗馬の山林でも行って行く方向付けがなされ、新年度から実施計画を策定し事業を進めてまいります。
■安心・安全・災害へ備える村創り
水道は、3年越しの大型事業でありました大尾沢浄水場の竣工を新年度末に迎えます。併せて、大尾沢第2水源からの導水管の敷設工事を開始します。渇水対策として新たな水源を確保する為、西洗馬水道に連結する井戸の掘削をはかりたいと思います。
道路の補修工事については、新年度は古川寺に通じる道路等6か所を予定しています。
■公共施設の長寿命化対策の推進
小学校の長寿命化事業ですが、令和7年度は給食棟と昇降口の改修工事が行われます。
中央公民館を中心に、子育て支援センター・マルチメディアセンター・健康センターが、次々と老朽化を迎え、手を入れる時期が迫っています。現在の個別施設計画では個々に長寿命化工事を行う計画となっており、多額の工事費が見積もられています。
また、現在の各施設は建設時とは違った目的で使われ、使いにくい・人口減少や時代の変化により快適性に欠け利用率が低下している・分散し管理運営の効率が悪い等多くの課題が散見されます。これらの課題を踏まえ、公民館の更新時期に併せ周辺施設もどのようにしたら良いのか2年間をかけ、若い世代も参加し調査研究をしてまいりました。この度、朝日村中央公民館・周辺施設のあり方基本構想・基本計画(案)としてまとめ、村民に問いかける意味で説明会の開催をし、趣旨に賛同いただけたと判断をしました。今後は時間をかけて、財政計画や概要設計等基本計画の進捗を見て全村民を対象に賛否を問うてまいります。
また、朝日美術館も、新年度は照明をLED化する等の改修工事を行います。
■伝統文化の継承活動
武居城公園にある茶室では野点の茶会が定期的に催され、緑のコロシアムでは大博覧会が行われ、各種音楽に触れています。グリーンシーズンにスキー場のカルテットホールではジャズのコンサートが催されるなど、各施設を使った文化活動が続いています。
■村民のDX支援
庁内では、国の進めるDXである17業務を標準準拠システムに移行を終え、今年の1月から稼働しました。その他、広丘線のバスや役場窓口でのキャッシュレス決済が始まり、公式LINEの拡張等も行われました。
しかし、村民が各種DXを使いこなすまでにいたっておりません。今後も継続して村民へのDX支援を行ってまいります。